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わたしの肢体
第1章 新本一花(13)
男の妄想がリアルになったさまを誌面の向こう側にいる第三者に拡散するために、最新機器はサナエの醜態、いいや、地獄絵図を記憶する。
「いいねいいねー。おまえのファンが喜ぶよ」
サナエの喉が鳴り、串刺しの舌が震える。
唇の端から落ちてきた不完全な言葉を拾い上げて、男はへらへら笑う。
「はぁ?やめて、だってぇ?よく言うよぉ。ほんとはサナエも見られたいんだろ?」
男はスマートフォンを握り締めたまま、サナエの上に覆い被せていた身体を動かした。
その視線の先で、コンセントに繋がれたアイロンが出番を待っている。
垂れ気味のサナエの細い瞼は恐怖でまるく見開いていた。
「いいねいいねー。おまえのファンが喜ぶよ」
サナエの喉が鳴り、串刺しの舌が震える。
唇の端から落ちてきた不完全な言葉を拾い上げて、男はへらへら笑う。
「はぁ?やめて、だってぇ?よく言うよぉ。ほんとはサナエも見られたいんだろ?」
男はスマートフォンを握り締めたまま、サナエの上に覆い被せていた身体を動かした。
その視線の先で、コンセントに繋がれたアイロンが出番を待っている。
垂れ気味のサナエの細い瞼は恐怖でまるく見開いていた。

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