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わたしの肢体
第2章 秋芳 善(15)
「おかえり」


 リビングに足を踏み入れると、ブラウンを基調としたシックな室内の一番奥窓際に腰を下ろしていた母親が善に笑顔を向けた。


「電子レンジの中においもが入ってるよー」


 母親の腕の中には3月に生まれたばかりの善の一番下の弟・白(はく)が抱かれている。
 善は返事もせず冷蔵庫に直行し、中から赤いキャップのコカ・コーラのペットボトルを取り出し、飲み口に直接唇をつけた。
 2リットルの黒い炭酸飲料が善の胃の中に消えていく。
 その様子を母親が、腕の中の赤ん坊に自分の乳首を吸わせながら優しい微笑みを浮かべて見つめていた。


「ももは?」


 飲み口から唇を離した拍子に液体がひとすじ顎まで垂れた。
 善はペットボトルの中身を空にすると今度は電子レンジを開け、中に入っていた皿を取り出し、母親が自分たち兄弟のために作ってくれたらしいおやつの大学いもを指でつまみながらリビングから出て行くためにドアのほうへ足を進めた。
 母親の声が、反抗期の息子の痛んだ後ろ髪を優しく撫でる。



「友達んち。言(げん)はまだ帰ってないよ。だからそれ、全部善ちゃんのだからね」


 
 友達んち。
 善の脳裏に、康希が自分の女だと語った、素行不良な部活仲間によくお似合いの素行不良そうな少女の姿が浮かんだ。



「ふーん」



 善がぶっきらぼうに鼻を鳴らしたとき、突然、火のついたような白の泣き声が部屋中に響いた。
 驚いて振り返ると、白が母親の腕の中で小さい体を目いっぱい動かしながら顔を真っ赤にして大声で泣いていた。



「わわわ、ちょ!なんで急にはずすわけ!?うわわわわ、善ちゃんタオル投げて!」


 慌てる母親が身に着けている薄手のカットソーは授乳のために首元までたくし上げられ、青い血管が浮き出た白い豊満な乳房が善の目の前に露わになってる。
 つい先ほどまで吸われていたせいで平たく変形した乳首からまっしろい母乳が勢いよく飛び出して白の小猿のようなくしゃくしゃの顔に命中している。
 善が呆然としている間にも、白の顔と母親の手が母乳にまみれていく。


「ちょ、早く!そこ、うしろ、茶色いのあるでしょ!?」




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