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わたしの肢体
第1章 新本一花(13)
「あああああああああああっ・・・・・!!!」
予測通り、イヤホンの向こうでサナエの絶叫が聴こえた。
一花は咄嗟に奥歯を噛み締めた。
吐き気を堪えるためだ。
けれども狂気は湿気に混じって一花の肢体を毛穴から侵食してきそうな勢いで迫ってくる。
一花はサナエのように首をぶんぶん左右に振り、スマートフォンが放つ青白い光のみを凝視した。
何も考えないようにして、聴こえないようにして、タップを連続。
画面の向こうの文字。
脳内に響き始める軽快なポップス。
そして。
予測通り、イヤホンの向こうでサナエの絶叫が聴こえた。
一花は咄嗟に奥歯を噛み締めた。
吐き気を堪えるためだ。
けれども狂気は湿気に混じって一花の肢体を毛穴から侵食してきそうな勢いで迫ってくる。
一花はサナエのように首をぶんぶん左右に振り、スマートフォンが放つ青白い光のみを凝視した。
何も考えないようにして、聴こえないようにして、タップを連続。
画面の向こうの文字。
脳内に響き始める軽快なポップス。
そして。

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