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わたしの肢体
第1章 新本一花(13)
今にも爆発しそうなしゅうちゃんの快楽が、サナエの太腿の上で現実と擦れ合っている。
「おまえはおれのどれいなんだからさぁ、きもちいーことされたら、嫌。じゃなくって、アリガトウゴザイマスゴシュジンサマって言わなきゃいけないんだぜぇ?」
しゅうちゃんがつぶやくたび、唇から流れ出す熱気が白い湯気のようにもくもくと天井に立ち込めていくようだった。
「ほら、言えよ。ありがとうございますって言えよ。ほら、はやく。はやく・・・は?何黙ってんの?」
汗、涙、鼻水、熱気、それらから発生する湿度。
湿度と共に六畳間の煎餅布団の上から溢れ出し台所までをも侵食し続ける、爆発寸前の狂気。
「早く言えよばばあ!」
「おまえはおれのどれいなんだからさぁ、きもちいーことされたら、嫌。じゃなくって、アリガトウゴザイマスゴシュジンサマって言わなきゃいけないんだぜぇ?」
しゅうちゃんがつぶやくたび、唇から流れ出す熱気が白い湯気のようにもくもくと天井に立ち込めていくようだった。
「ほら、言えよ。ありがとうございますって言えよ。ほら、はやく。はやく・・・は?何黙ってんの?」
汗、涙、鼻水、熱気、それらから発生する湿度。
湿度と共に六畳間の煎餅布団の上から溢れ出し台所までをも侵食し続ける、爆発寸前の狂気。
「早く言えよばばあ!」

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