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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第1章  『 フォンダン ショコラ 』 


「今日の烏賊、おいしかったな~。」


夫は、満足そうに言った。


線路の向こう側のスーパーには、
わたしが思っていたお刺身があった。


こういう時、ささやかな喜びを感じる。


「うん、おいしかった~。」


わたしは、食べ終わった食器を片づけながら
相槌を打った。


夫も立ちあがり、食器の片づけを手伝ってくれた。


食器洗い機に、食器を並べる。


同時に、お風呂の自動ボタンを押した。


「さて、お風呂に入る準備も終わったし。」


と、肩をぐるぐる回しながらつぶやいた。


「あかね、今日は、一緒に入ろうか……。」


夫が、声をかけてきた。


今日は、金曜日。


明日、夫は、久しぶりに休みだった。


お風呂に一緒に……。


これが、夫からの合図。


今日は、抱きしめるよ……。


そういうことだった。


「オフロガワキマシタ」


機械の声が知らせた。


夫は、先に浴室へ向かった。


ガチャ。


扉を開けて、入ったようだった。


すぐにザーーーーっと
シャワーの音が聞こえた。


わたしは、夫とわたしの着替えを
持って行き、
するすると洋服を脱いだ。


夫と
「する」
のは、何日ぶりだろうか……。


わたしの鼓動は早まった。


そっと、浴室の扉を開けた。


「入っても……いい?」


夫は、シャワーを止め、浴槽につかった。


「早く、入りなよ。」


夫の声とともに、わたしは浴室に
足を踏み入れた。




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