この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
いつ見きとてか 恋しかるらむ
第3章 『 抹茶 水ようかん 』

わたしの右手からは、愛液が滴り落ちている。
この手でパソコンには触れないから、洗面所に手を洗いにいった。
洗面台の鏡に映し出されるわたしは、いつもの顔ではなかった。
頬は紅潮し、目はうつろだった。
唇も艶やかで、少し乱れた髪がさらに行為の後という雰囲気を醸し出していた。
いやらしいおんな……。
自分で自分のことを辱しめてしまうのは、なぜだろう。
心のどこかで、
ジブンハコンナハシタナイオンナデハナイ
と否定している。
だけど、別のどこかでは、
いやらしいおんな
と心の中で反芻することで、ゾクゾクする気持ちを味わっている。
Mだから、こういう気持ちになるのか。
単に、性的なことに耽溺しているからなのか。
わたしには、まだわからない……。
鏡の前から立ち去って、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。
火照った体を冷やしたくて、一気に流し込む。
右の口の端から、一筋、水が零れ、喉を伝う。
その感覚から、また妄想が始まる。
これが、誰かの……しなやかな指先だったなら……と。
私はミネラルウォーターのボトルをテーブルに置いて、零れた水を手の甲で拭った。
Sachiのブログに心を奪われ過ぎている。
でも、それはきっとわたしが求めてやまない世界だからかもしれない。
わたしは、sachiの世界をもっと知りたい。
彼女の世界は、幻想であり現実。
そこから、漠然としている……わたしの求めているものを知ることができたなら、もしかしたら、わたしもなにか……変わることができるかもしれない。
わたしは、またパソコンの前に座った。
この手でパソコンには触れないから、洗面所に手を洗いにいった。
洗面台の鏡に映し出されるわたしは、いつもの顔ではなかった。
頬は紅潮し、目はうつろだった。
唇も艶やかで、少し乱れた髪がさらに行為の後という雰囲気を醸し出していた。
いやらしいおんな……。
自分で自分のことを辱しめてしまうのは、なぜだろう。
心のどこかで、
ジブンハコンナハシタナイオンナデハナイ
と否定している。
だけど、別のどこかでは、
いやらしいおんな
と心の中で反芻することで、ゾクゾクする気持ちを味わっている。
Mだから、こういう気持ちになるのか。
単に、性的なことに耽溺しているからなのか。
わたしには、まだわからない……。
鏡の前から立ち去って、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出した。
火照った体を冷やしたくて、一気に流し込む。
右の口の端から、一筋、水が零れ、喉を伝う。
その感覚から、また妄想が始まる。
これが、誰かの……しなやかな指先だったなら……と。
私はミネラルウォーターのボトルをテーブルに置いて、零れた水を手の甲で拭った。
Sachiのブログに心を奪われ過ぎている。
でも、それはきっとわたしが求めてやまない世界だからかもしれない。
わたしは、sachiの世界をもっと知りたい。
彼女の世界は、幻想であり現実。
そこから、漠然としている……わたしの求めているものを知ることができたなら、もしかしたら、わたしもなにか……変わることができるかもしれない。
わたしは、またパソコンの前に座った。

