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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第2章  『 シフォンケーキ 』


少しストレッチをすることにした。
今日は、1日中、家の中。おまけに、パソコンをしていて、同じ姿勢ばかりだった。


背中を伸ばしたり、腕を伸ばしたりした。
首を回すと、ゴリゴリッと関節が音を立てた。
体がほぐれていくのが、わかる。


レタスをちぎり、冷水にさらす。
ミニトマトはへたを取って、水洗いした。


お鍋にお湯を張り、沸騰するまでの間、ストレッチを続けた。


鍋の水がふつふつと沸騰したので、レトルトを投入。
待ち遠しい……。


カレーが温まるまでの間に、カレー皿に十穀米を盛った。
レタスは水を切って、皿に盛りつけた。
ミニトマトもバランスよく盛りつける。
お気に入りのアランチャのオリーブオイルと岩塩を振りかけた。


菜箸でレトルトを取り出して、封を切った。
カレーのなんともいえないスパイスの香りが鼻腔をくすぐる。


ごはんの上にカレーをかけた。

意外と具が大きかったので、私の期待度が上がった。

サラダとカレーをテーブルに運んだ。



「いただきます。」



一人の時でも、手を合わせることは忘れない。

まずはサラダを食べ、いよいよカレー。

スプーンで大きく掬って、パクリと一口。


このご当地レトルトカレーは、濃くがなく、辛さも控えめだった。

香りと具の大きさで、期待が大きかっただけにがっかりしてしまった。


何回か口に運んでから、はたと立ち上がった。


Sachiさんからの返信がないかチェックしたかった。

わたしは、パソコンに向かって自分のブログを見た。

誰からもコメントのないままだった。

はあー。

思わず、ため息がこぼれた。

そうだよね、すぐに来るわけがない。

それに、返事をくれるかどうかもわからないのだから。

自分にそんなふうに言い聞かせながらも、心のどこかで繋がりを求めていた。


一日中、誰とも話さない時もある……。

それが当たり前だった。

それが、限定記事を読みたくて、ブログを開設した。

いつもの色褪せていた日常に、鮮やかな色が差したような気がしていた。

わたしはこのモノトーンのような日常をもっと色づけたいと思っていた。


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