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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第2章 『 シフォンケーキ 』

ゲーム三昧で過ごす予定だった夏休みは、形を変えた。
ベッドの下、テレビの後ろの隙間……いとこはあちらこちらに本を隠していた。
わたしにとって、その本を見つけることが宝探しのようになっていた。
いとこは、漫画や写真集などを持っていた。
漫画の内容は、夜道を歩いていて複数の男性に襲われるもの。弱みを握られて、脅してきた相手に好きなようにされるもの。調教によって、どんどん堕ちていくもの。
写真集は、ほとんどが緊縛された女性だった。
時々、アナルセックスの写真もあった。
女性が二人の男性を受け入れている……そういう写真だったと思う。
一番驚いたのは、彼女とおぼしき女性が目隠しをしているポラロイドを見た時だった。
ブラウスをはだけさせ、ブラジャーからは乳房がこぼれだしていた。
そしてスカートをめくっていて、おもちゃが挿入されていたのだ。
漫画や写真集だけでなく、実際に……そういうことをしていることに…驚いた。
そして、わたしが覗いていた世界は作り物ではなく、本当に存在するのだと感じた。
そして、私は時間があれば、自慰をしていた。
自分の体がどうすれば気持ちよくなるのか……。
あの写真集の女性のようにされたい……。
あの漫画のように、複数の男性に襲われたい…。
そんな妄想をしながら、自分の体に触れ、気持ちを高まらせていた。

