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いつ見きとてか 恋しかるらむ
第2章 『 シフォンケーキ 』

本を読むのが好きなわたしは、周りの同級生に比べて早熟だったと思う。
全裸に縄を纏った女性を「艶かしい」と思った。
わたしも……こんなふうにされたい。
と、思った。
と、同時に、自分の中に戸惑いが生まれた。
こんな……変なことをされたい……だなんて。
変なこと……なのか、それさえもよくわからなかった。
早熟……。でも、性的なことに奥手だったわたしは、自分の体の反応に驚いた。
わたしは、ベッドの上に仰向きになった。
ぼんやりと天井を眺めながら、右手はスカートの裾をめくっていた。
下着の中に手を入れ、さっきから熱くなっている部分に触れる。
胸がドキッとした。
それは、きっと背徳感…。
そんな言葉は知らなくても、なんとなく「悪いこと」だと感じていたのだと思う。
人差し指で尖っている部分をカリカリと掻いてみた。
少し、腰がひける…。
クリトリスという名前も、陰核という名前も知らない……。
だけど、本能でそこに触れていたと思う。
湿っている穴の周りを指でなぞった。
トロトロと熱い液体が溢れてくる。
その熱い液体をゆびに纏わせた。
わたしは、そっと下着から手を抜いて、濡れた指を見た。
人差し指は、透明な液体でつややかだった。
少し匂ってみたけれど、嫌な匂いではなかった。
ちょっと、酸いような……そんな匂い。
わたしは、手をまた下着の中に戻した。
思うがままに動かしてみた。
尖っていた部分は、少し肥大したように感じた。
それがおもしろくて、指先を上下左右に動かして弄んだ。
それでは飽きたらず、人差し指と親指で摘まんでみた。
優しく摘まんでは、指を離し、また摘まむ……。
その行為を繰り返した。
先ほどの穴が、さらに濡れていくのがわかった。

