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LowとChaosの間…
第15章 皇女:雪香
「紫苑誠…様、私はここで子供達と一緒に暮らしていたい。だから、宮殿には戻れません」
「貴女をお連れせよとの、命令を受けております。その言葉は宮殿の侯爵と伯爵の前でお伝えして頂きたい」
暖かかった紫苑のまなざしが急に冷たくなり、雪香は口をつぐんだ。
「紫苑様、今日は、もう夕暮れだわ。彼女にも考える時間をあげてちょうだい」
紫苑は割って入った、シスターの言葉にを了承し、頷いた。
「……では、また明日…」
紫苑はぴしりと、儀礼的な会釈をし門柱のほうへ去って行った。
-*-
雪香が就寝の仕度をしている最中だった。
ふと窓を見て驚愕した。
紫苑誠は正門から少し離れた大木に馬を繋ぎなおし、馬にコートを掛け、その隣で腰を下ろしているのだ。
「の、野宿するつもり?」
郊外と言えど、宿はあるというのに。
雪香は、彼が貴族警察だと見抜いていたが、まさか一兵卒の軍人のようにランプひとつで一晩明かす気でいる彼にあっけにとられた。
「貴女をお連れせよとの、命令を受けております。その言葉は宮殿の侯爵と伯爵の前でお伝えして頂きたい」
暖かかった紫苑のまなざしが急に冷たくなり、雪香は口をつぐんだ。
「紫苑様、今日は、もう夕暮れだわ。彼女にも考える時間をあげてちょうだい」
紫苑は割って入った、シスターの言葉にを了承し、頷いた。
「……では、また明日…」
紫苑はぴしりと、儀礼的な会釈をし門柱のほうへ去って行った。
-*-
雪香が就寝の仕度をしている最中だった。
ふと窓を見て驚愕した。
紫苑誠は正門から少し離れた大木に馬を繋ぎなおし、馬にコートを掛け、その隣で腰を下ろしているのだ。
「の、野宿するつもり?」
郊外と言えど、宿はあるというのに。
雪香は、彼が貴族警察だと見抜いていたが、まさか一兵卒の軍人のようにランプひとつで一晩明かす気でいる彼にあっけにとられた。

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