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LowとChaosの間…
第12章 とぐろを巻く妻
「クシャトリアはシュードラと結婚しない。そうよね、お父さん」

魅春は父を睨んだ。
だが、父は訴えた。

「……天部が落城した今、カーストもなにもない…」

「父上の言うとおりだ、身分制度などクソの役にも立たん」

「す、す……」

“好きでもない男と結婚できない”と言いたいが言えなかった。
魅春は幼少期から勇樹を好きだったのだ。

独身を貫こうとしていたくらいなのだが、今回の戦いで敵と味方に別れ、その思いは薄まったが、屋敷は攻撃対象にならなかったのは彼の仕業だった。
金剛勇樹の名で徴発されたときには彼が生きていたことを心の底から喜んだものだ。


「結婚しなければ、この屋敷は帝国陸軍に徴発される予定だ。ここまで大きな建物は天部には少なくなったからな」

「帝国に変わって、あんたが占領するわけね!」

天部は天部城を含み陸軍の戦略拠点となるため、大規模な工事が行われている。
皮肉にも工事をして生計をたてているのは天部の妖魔達である。


「天部城は改装かれ、軍の鎮守府となる。僕は天部城下にある妻の実家に暮らし、ここから通わせてもらうわけさ。僕の素性は上官も承知だ」

「お父さんとお母さんも?」

「もちろん、お嬢様は今までどおりここで父上と母上と一緒に暮らせるよ。僕の家を守っていてもらおうか」


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