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LowとChaosの間…
第12章 とぐろを巻く妻
「あなたに用はないわ。お父さんに呼ばれて来たんだから」

「お嬢様をここへ呼ぶように父上に申し付けたのは僕だ」

勇樹は貪欲な笑みを浮かべて魅春に近づいてきた。

「怪我をしたお父さんを使うなんて外道ね」

魅春は吐き捨てるように言ったが、勇樹は片手を上げ、指の背で彼女の顎に触れた。

「お嬢様には僕の妻となってもらう」


―-!?
瞬間的に様々なことを考えた魅春の頬は赤く蒸気し、勇樹の手を振り払った。
目をグルグル回しながら父を見やる。

「にゃにゃにゃ………お父さん!?」

「お前の気持ちでいい……勇樹の妻となるかならないかは……」

「………い…いやよッ!!コイツは殺人鬼なのよ!」

魅春は叫び、否定した。
特権階級の娘が、奴隷だった男の妻にということではない。

天部で、どれだけ帝国兵が酒池肉林を繰り返し、婦女子を辱めたかは知っている。


「母上に聞こえるだろう!!」

勇樹は魅春を叱咤する。

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