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LowとChaosの間…
第10章 ロンギヌス爆雷
だが、紫苑は冷静だった。
通信機を口元に応じた。

「そのための、バリスタだろ? お前がやるんだ。 対空戦闘用意! バリスタ、カタパルト展開、照準、敵有翼種妖魔! 取り付かせんなよ、小澤!」

〈お……おぅ!迎撃だーーっ!!とにかく撃ちま―-〉

艦内放送は終わり、CICではわずかに笑みを浮かべている者もいた。


紫苑は対空を小澤に任せ、メテオ管の指示に戻った。

「阿久津准将、トリガーを私に」

「あぁぁ……」

阿久津は艦長席にある、メテオ発射管のトリガーを渡す。

甲板の兵に頼らずとも艦橋からロンギヌス爆雷は撃てるのだ。

「戦争は勝たなければならない……。紅蓮城に入ったとき……皆、礼儀が正しかった…美しい女性妖魔も多くいた……人間と何が違うのかが,わからなかったですよ」

「紫苑…本当に撃つのか?」

「准将だったら、撃ちますか? いいんですよ、陸軍時代の考え方で教えてください」

「……」

艦橋内の兵は力強く拳を握り締め、歓喜をあげる者もいる。
初陣を完全勝利で飾っている若き水兵達は紅蓮の有翼種妖魔の飛来など気にもしていない。

阿久津は艦長席から立ち上がった。
噴き上げる赤い炎の柱を静かに見つめていた。

「准将……」

「撃つよ……上からの命令ならな」

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