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LowとChaosの間…
第9章 艦対地ミサイル:ミョルニル
(戦争の悲惨さだと……)

紫苑は口に滲んだ血を手の甲で拭った。


士官達は作戦会議室へと士官室を出ていったが、阿久津は立ち尽くす紫苑と残っていた。

紫苑も普段の穏やかな阿久津しか知らなかったが、イヴァリス留学で死傷を何度も経験したため、阿久津の言動に怒りを隠しきれない。


「紫苑……指揮はお前が取れ」

「はい」

「貴族の戦死者は絶対に出すなよ……」

「はっ」



だが―-

―-ギリリリリリリンッ!!
ジャスティス艦内に警報が鳴り響いた。


「何事だ?」

動揺する阿久津を尻目に紫苑は艦橋(ブリッジ)に走った。


〈敵騎馬隊発見!! 城から打って出て海岸に向かっています!!〉

切迫した艦内アナウンスに顔を歪めながら紫苑は走った。

やがて、
艦橋に辿り着くと、その場にいた水兵全員が完全に混乱していた。


―-指揮はお前が執れ。
先ほど阿久津に言われたことを紫苑は実行に移す。


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