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LowとChaosの間…
第8章 戦闘艦:ジャスティス
怒りで、この軍使を斬り倒したい。
天部に軍使として入った天津の王子の末路は避けられないものだったと理解できた。


義道はゆっくりと腰をおろす。
紫苑は立ったままオーラだけで侍達を牽制した。
座れば、立ち上がる隙を与える。


「天部にて玉砕する所存……だが、女は渡せんな…」

「戦うか…否か? 准将は降ることを望んでおります。
そして、私も本心を言えば…………降って頂きたい…及ばずながら、性奴隷たる婦女子のあつか―-」

「ならば戦います」

紫苑の言葉を途中で遮るように、義道が言った。


広間が、またも凍りついた。
全ての視線が義道に降り注ぐが、「天部と」という意味で捉えていた家臣も多いはずである。


だが―-

「……この紅蓮には愛する妻、娘、兄弟家族を敵国の兵に陵辱されることに耐えられる漢は誰ひとりとしておりませぬゆえ、我らは…総大将の戯言より、漢の使命を果たすことに決した」

その瞬間、家臣一同の顔が希望に満ちた。
目は燦然と輝き笑みを浮かべる。

―-本気か?
紫苑の言葉は自身の喉を鳴らしただけであった。
紫苑、聖剣、紋章の盾から輝く白いオーラは消えていた。
狼狽して辺りを見渡す。


「紫苑大佐…でしたな? 戦の準備をしますゆえ、引き取って頂きたい。紅生……紫苑殿を門の外まで引率しろ」

「はっ、父上」


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