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LowとChaosの間…
第22章 勇者vs英雄
紫苑誠は自問自答していた。
腐敗した政治。天津の民は息子を戦場へ、娘を女郎屋に売らねば生活することなどままならなかった。天津が大和に不正な要求をしてその結果、南北戦争となり勝利を確信していた天津は妖魔を奴隷とすることで労働力を得た天津は凄まじい勢いで発展していく。
戦争にも開拓にも慰安婦が必要だ。重労働を課せられる男たちのもとに慰安所を作ると男たちは日当を全て女と酒に使う。
港に輸送船が着けば、慰安所に男たちが殺到しひとりの女が一日で十数人を相手にすることになる。当然、人間の女は梅毒にかかり次々と死んでいく。逃げ出せば、顔が傷つかないよう水攻めや針でせっかんを受けた。結果は死ぬ。その数は数万を越えると農民の一揆が各地で起こった。その一揆を鎮圧するのはその農民の軍人や警察官となった息子たちである。
大和ととの戦争で国民の怒りを妖魔に向ける。妖魔を奴隷にする。
紫苑は気付いていなかった。妖魔の存在が悪と思っていたのだから。イヴァリスでの戦いも魔物が悪だと決め付けていた。もしくは王国が絶対なる正義と思っていた。
それでも、ベイクのように騎士団を裏切る人間もいれば、人間ではない剣聖カーディスや魔女フラーマが騎士団の要である。
(私が間違っていたのか……?)
紫苑は胸が締めつけられるようだった。この作戦には幸いにも死者がいない。
(あの男を侮っていた……?)
必ず倒せると思った。五百に対し相手は一人だ。だが、今の勇者は目の前の男に早く倒れて欲しいと思っている。
(もしかして私が悪なのだろうか?私は紅蓮と同じなのであろうか?)
大八島の現状を憂い、腐敗した天津に怒りを覚えていた。ゆえに前皇帝や皇太子がなくなったときは様はないと思った。前内務卿や掃除屋、賊をもつ父も暗殺しようと思っていた。
(不正を正し、民を導く者こそが英雄だ!)
―-私が負けるはずないのだ!
紫苑の脳裏に聖剣を託した未亡人が思い浮かぶ。
『あなたならこの剣を正義と平和のために―-』
(そうだ。ジャスティスブレードは悪に対して絶大な力を発揮するのだ)
「ふふふ……貴様も紅蓮も私を倒す実力がありながら満身創痍……」
(聖剣でなければ……お前達と対等に戦えなかったことは認めよう。だが、それはお前たちが悪だったからだ!)
紫苑は聖剣奥義の構えをとった。流星斬。
そして電光のように踏み出した。
腐敗した政治。天津の民は息子を戦場へ、娘を女郎屋に売らねば生活することなどままならなかった。天津が大和に不正な要求をしてその結果、南北戦争となり勝利を確信していた天津は妖魔を奴隷とすることで労働力を得た天津は凄まじい勢いで発展していく。
戦争にも開拓にも慰安婦が必要だ。重労働を課せられる男たちのもとに慰安所を作ると男たちは日当を全て女と酒に使う。
港に輸送船が着けば、慰安所に男たちが殺到しひとりの女が一日で十数人を相手にすることになる。当然、人間の女は梅毒にかかり次々と死んでいく。逃げ出せば、顔が傷つかないよう水攻めや針でせっかんを受けた。結果は死ぬ。その数は数万を越えると農民の一揆が各地で起こった。その一揆を鎮圧するのはその農民の軍人や警察官となった息子たちである。
大和ととの戦争で国民の怒りを妖魔に向ける。妖魔を奴隷にする。
紫苑は気付いていなかった。妖魔の存在が悪と思っていたのだから。イヴァリスでの戦いも魔物が悪だと決め付けていた。もしくは王国が絶対なる正義と思っていた。
それでも、ベイクのように騎士団を裏切る人間もいれば、人間ではない剣聖カーディスや魔女フラーマが騎士団の要である。
(私が間違っていたのか……?)
紫苑は胸が締めつけられるようだった。この作戦には幸いにも死者がいない。
(あの男を侮っていた……?)
必ず倒せると思った。五百に対し相手は一人だ。だが、今の勇者は目の前の男に早く倒れて欲しいと思っている。
(もしかして私が悪なのだろうか?私は紅蓮と同じなのであろうか?)
大八島の現状を憂い、腐敗した天津に怒りを覚えていた。ゆえに前皇帝や皇太子がなくなったときは様はないと思った。前内務卿や掃除屋、賊をもつ父も暗殺しようと思っていた。
(不正を正し、民を導く者こそが英雄だ!)
―-私が負けるはずないのだ!
紫苑の脳裏に聖剣を託した未亡人が思い浮かぶ。
『あなたならこの剣を正義と平和のために―-』
(そうだ。ジャスティスブレードは悪に対して絶大な力を発揮するのだ)
「ふふふ……貴様も紅蓮も私を倒す実力がありながら満身創痍……」
(聖剣でなければ……お前達と対等に戦えなかったことは認めよう。だが、それはお前たちが悪だったからだ!)
紫苑は聖剣奥義の構えをとった。流星斬。
そして電光のように踏み出した。

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