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LowとChaosの間…
第22章 勇者vs英雄
聖なる剣に運命を託す!!
「この命をかけても護りたい正義があるんだ!」
紫苑が勇樹に迫る。



―-速いっ!?
勇樹は初めて目の当たりにするイヴァリス聖剣奥義に驚愕した。
(勇者……間もなく死ぬ僕に対し相打ちを狙うとはな―-)

無双正宗を握りこむ。
心話が勇樹の耳を打った。

『何している!?抜刀術なら奴よりさきに―-っ!?』
無双正宗はその瘴気を放てない。



勇樹が無双正宗を抜くことはなかった。
目の前に魅春があらわれたのである。
―-魅春!?

「勇樹っ!!」
魅春は紫苑と勇樹の間に入ると大きく手を横に広げた。


―-女!?
白く輝く刃が魅春の肩に食い込んだ。それを魅春が掴む。
本来であれば一撃で真っ二つにされる。咄嗟に紫苑誠は剣をとめたのだ。

だが、聖剣は魔に対してその斬れ味を増すはず……

「と、奪ったぁ」
魅春は自らに食い込んだ聖剣を渾身の力で握った。苦痛はない。
(イザナミ様、私に力を貸して!)
魅春は勇樹が紫苑を斬る隙をつくろうとしたのだ。一対一なら勇者など夫の敵ではない。

「バカ野朗ッ!!」
勇樹の怒号とともに放たれた無双正宗が紫苑から聖剣を吹き飛ばした。
魅春に食い込んだ聖剣は宙を舞い、勇者は後ずさる。

「女が男のために身体を張るんじゃねぇ!」
勇樹は魅春を後ろから抱きしめた。握りこんでいる無双正宗から赤い瘴気が完全に消える。
「これでいいの。あなたのいない世界で私は生きていけないから……」
「余計なことしやがって……」
「ごめん」
魅春は夫の力が徐々に失われていくことに気付いた。
「……魅春…………」
「ぅん」
魅春は涙を堪えた。後ろを振り向けない。夫の死を目の当たりにしたくない。
「愛しているよ」
勇樹はそう言うと目を閉じた。
全身から力が抜け、熱も失われていく。
「勇樹……愛してるわぁ……」
骸となった夫は妻に身を預けるように力尽きた。それを告げるように無双正宗が彼の手から落ちる。

「あ……あぁぁぁ………ぁあぁあ……」
この後を脳裏に浮かべた魅春から嗚咽が漏れる。



無双正宗に瘴気はなく、朽ちるように灰になり、風化し始めた。

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