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LowとChaosの間…
第21章 勇者vs魔王
紫苑は正眼に構える。
既にジャスティスは被弾の影響で様々な箇所から火を噴出す。
目を閉じた。
すぐに開く。
その目を閉じた瞬間に考える。

―-聖戦とは?
悪しき野望を討ち滅ぼす戦い。
法と秩序により、人間は平和に暮らすことができる。
何故に神は生あるもの全てに戦いを課したのか……。
だが、人間はその英知で神の課した運命を克服した。
四大元素の火を手に入れた瞬簡、人間は実質的に天敵を失う。
課されてもいない戦いを求める。



神に輪廻を請うのは―-
紅蓮は紫苑に向けて握りこぶし突き出した。
握りこんだ迦具土から炎刃が噴出す。
先祖代々受け継いだ妖魔にしか扱えない炎剣。
握ればわかる。
傷つきながらも民のために戦い抜いた侍そのものではないか。

牙があれば恐れられ、爪があれば畏怖される。
獣には神から与えられた武器がある。
それは、治すことはできない捨て身の攻撃により磨り減り、命を繋いだ頃には朽ち果てている。
土に倒れ、還る。

それでも、神に輪廻を請うのは―-

「お前様!」
麒麟が憔悴した声を発した。

「!!ッ」
雪香は膝ひざまついて祈る。

戦いは静かに始まった。
剣と剣、甲板を踏み叩く響きは激しくなる。


(僕は伝説に立ち会ってしまったのかもしれない……)
勇樹も二人の戦いに一瞬の目も離せないでいた。






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