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LowとChaosの間…
第21章 勇者vs魔王
勇者と魔王は踏み出した。
勇者は流星斬を放つ。
魔王は一度見たその技を避し、そのまま炎剣を振り下ろした。
懐まで踏み込んでいた勇者の肩にその一撃は食い込んだ。
血飛沫が上がり、魔王の勝利を誰もが確信した。
しかし、魔王の一撃に勇者を斬り裂く力はもはやなかった……
そして次の瞬間―-
「高速斬ッ!!」
数度の剣戟が魔王の懐に叩き込まれる。
そして魔王と火具土の灯火が消えた……
「お前様……」
麒麟は膝を落として、仰向けに倒れる夫を抱き起こした。
夫にはかすかな温もりがあった。
(この感触……麒麟がいるのか?)
「……苦労…させたな…」
もう、目も開けられない。きっと妻は泣きそうな顔をしているに違いない。
「結局……大名の妻に……大名の母にさせることができなかったな……。ここから離れてくれ」
艦上では乱戦の音と爆音が響く。
黄泉軍最後の戦いが繰り広げられているのだろう。
「逃げるくらいだったら死んだ方がマシね」
思わず、紅生は微笑んだ。惚れた理由を思い出した。
「地獄まで着いて行くから……」
生きたまま焼け死ぬことがどれだけ地獄か身をもって知っている。
万が一にも麒麟だけなら脱出できるかもしれない。
紅生は力を振り絞り目を見開いた。
―-麒麟を逃がさなければ
だが、麒麟は嫣然と微笑んでいた。
―-泣き虫のくせに。
「ここがいい……死ぬならお前様のところが一番いい…」
麒麟は強く紅生を抱きしめた。いつの間にか、涙は止まった。
「ふふふ……生まれ変わってもまた一緒に―-
二人の視界を真っ赤な炎が覆った。言葉と身を焼き尽くしても二人の愛を焼くことはできず、運命で切り離そうと二人はまた出会ってしまうだろう。
ジャスティスは断末魔のような轟音を上げ爆発炎上した。
各ミサイル、ミョルニルがゲイボルグの炎で引火したせいで存在した痕跡も残らぬほどに……
勇者は流星斬を放つ。
魔王は一度見たその技を避し、そのまま炎剣を振り下ろした。
懐まで踏み込んでいた勇者の肩にその一撃は食い込んだ。
血飛沫が上がり、魔王の勝利を誰もが確信した。
しかし、魔王の一撃に勇者を斬り裂く力はもはやなかった……
そして次の瞬間―-
「高速斬ッ!!」
数度の剣戟が魔王の懐に叩き込まれる。
そして魔王と火具土の灯火が消えた……
「お前様……」
麒麟は膝を落として、仰向けに倒れる夫を抱き起こした。
夫にはかすかな温もりがあった。
(この感触……麒麟がいるのか?)
「……苦労…させたな…」
もう、目も開けられない。きっと妻は泣きそうな顔をしているに違いない。
「結局……大名の妻に……大名の母にさせることができなかったな……。ここから離れてくれ」
艦上では乱戦の音と爆音が響く。
黄泉軍最後の戦いが繰り広げられているのだろう。
「逃げるくらいだったら死んだ方がマシね」
思わず、紅生は微笑んだ。惚れた理由を思い出した。
「地獄まで着いて行くから……」
生きたまま焼け死ぬことがどれだけ地獄か身をもって知っている。
万が一にも麒麟だけなら脱出できるかもしれない。
紅生は力を振り絞り目を見開いた。
―-麒麟を逃がさなければ
だが、麒麟は嫣然と微笑んでいた。
―-泣き虫のくせに。
「ここがいい……死ぬならお前様のところが一番いい…」
麒麟は強く紅生を抱きしめた。いつの間にか、涙は止まった。
「ふふふ……生まれ変わってもまた一緒に―-
二人の視界を真っ赤な炎が覆った。言葉と身を焼き尽くしても二人の愛を焼くことはできず、運命で切り離そうと二人はまた出会ってしまうだろう。
ジャスティスは断末魔のような轟音を上げ爆発炎上した。
各ミサイル、ミョルニルがゲイボルグの炎で引火したせいで存在した痕跡も残らぬほどに……

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