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LowとChaosの間…
第21章 勇者vs魔王
……衝撃に揺れるジャスティス甲板で紫苑誠は目を覚ました。
鳴り響くアラームで状況を想像する。
ジャスティスが被弾している?
―-はっ!?
右胸を押さえる。
焼き貫かれたはずの胸に傷がない。
「バカな……これは?」
紫苑が立とうとすると、ふいに誰かがそれを手助けた。
「あんなザコに手こずるとは聖剣を持つ資格などない」
冷酷な低い声が聞こえる。
「なっ?」
そこにいたのは父の子飼いのダークエルフ。
「き、貴様が傷を治療したのか?」
疲れと負傷した箇所が全快している。エルフの精霊魔法により回復したに違いないと思った。この敵であった男にしかできない芸当だ。
「ノワールという……。今からは貴様の補佐だ。父上殿がまさか特攻するとは思っていなかったがな」
ダークエルフは自らをノワールと名乗った。
「……この状況は?」
「ふむ。陸軍の男が魔王紅蓮とその一派をひとりで蹴散らし、今は雪香までも救い出している。敵の女を人質にゲイボルグの発射も中断させているようだが……」
「なんだと?」
紫苑は驚愕する。
このアラームではジャスティスの稼働率は低下し、メテオ発射管に装填されたミサイルは発射され稼働率を上げようとしてしまう。まさに意志を持った戦闘艦。
「どのみち、ゲイボルグは自動で発射されてしまう……避難せねば!」
「ふふふ……では、お前のステージに行ってこい。愛しのお姫様も人質となっている」
ノワールの指差した先には牙鳥に拘束される雪香。対面には先ほどの軍人が魔人の女を羽交い絞めにしていた。
「雪香……」
紫苑は聖剣を握り締める。
「いいか紫苑誠よ。聖剣は全ての防御を無効化するほどの攻撃力を有する。紋章の盾は全ての魔法攻撃を弾き、物理においても高い防御力を誇る。お前がヤツの放つ炎を恐れなければ必ず勝てる」
ノワールは紫苑の腕を握った。
「!?」
「清らかなるシルフの風よ。見えざる鎧となりて下等な炎から勇者を守りたまえ」
白い風が紫苑の周囲を舞うと溶けるように大気に消えた。
「これは……?」
「これでヤツの炎はお前の体を焼くことはできん。多少は斬られてもまた治してやる。魔王を倒し、姫を助ける。そして帝都をオーガどもから救うのだ」
「……なぜ私を助ける?」
「お前にはまだ仕事があるからさ」
そういうとノワールも風とともに消えた。
鳴り響くアラームで状況を想像する。
ジャスティスが被弾している?
―-はっ!?
右胸を押さえる。
焼き貫かれたはずの胸に傷がない。
「バカな……これは?」
紫苑が立とうとすると、ふいに誰かがそれを手助けた。
「あんなザコに手こずるとは聖剣を持つ資格などない」
冷酷な低い声が聞こえる。
「なっ?」
そこにいたのは父の子飼いのダークエルフ。
「き、貴様が傷を治療したのか?」
疲れと負傷した箇所が全快している。エルフの精霊魔法により回復したに違いないと思った。この敵であった男にしかできない芸当だ。
「ノワールという……。今からは貴様の補佐だ。父上殿がまさか特攻するとは思っていなかったがな」
ダークエルフは自らをノワールと名乗った。
「……この状況は?」
「ふむ。陸軍の男が魔王紅蓮とその一派をひとりで蹴散らし、今は雪香までも救い出している。敵の女を人質にゲイボルグの発射も中断させているようだが……」
「なんだと?」
紫苑は驚愕する。
このアラームではジャスティスの稼働率は低下し、メテオ発射管に装填されたミサイルは発射され稼働率を上げようとしてしまう。まさに意志を持った戦闘艦。
「どのみち、ゲイボルグは自動で発射されてしまう……避難せねば!」
「ふふふ……では、お前のステージに行ってこい。愛しのお姫様も人質となっている」
ノワールの指差した先には牙鳥に拘束される雪香。対面には先ほどの軍人が魔人の女を羽交い絞めにしていた。
「雪香……」
紫苑は聖剣を握り締める。
「いいか紫苑誠よ。聖剣は全ての防御を無効化するほどの攻撃力を有する。紋章の盾は全ての魔法攻撃を弾き、物理においても高い防御力を誇る。お前がヤツの放つ炎を恐れなければ必ず勝てる」
ノワールは紫苑の腕を握った。
「!?」
「清らかなるシルフの風よ。見えざる鎧となりて下等な炎から勇者を守りたまえ」
白い風が紫苑の周囲を舞うと溶けるように大気に消えた。
「これは……?」
「これでヤツの炎はお前の体を焼くことはできん。多少は斬られてもまた治してやる。魔王を倒し、姫を助ける。そして帝都をオーガどもから救うのだ」
「……なぜ私を助ける?」
「お前にはまだ仕事があるからさ」
そういうとノワールも風とともに消えた。

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