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◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)


「あ、浩平くん、雪まつりの会場こっちって書いてあるよ!」



迷っていると、突然若い女の子がそう言って看板を指差した。


多分、高校生か大学生くらいだろうか。

私よりはもう少し長いボブスタイル。目がクリクリとして可愛らしい彼女は楽しそうに微笑みながら振り返る。



「おーホントだ!」



多分彼氏であろう浩平と呼ばれた彼は優しく彼女に微笑み返した。



少し日に焼けた肌とスポーツ刈りが少し伸びた髪。



あまりに楽しそうな2人を見ていると、若いっていいなとかそんなことを思う。



これぞ、青春って感じの雰囲気が漂う。そんな2人だ。




「……こっちです」



「みたいだな」




その2人の後ろについて行くようにして私たち2人も歩みを進める。



地上に出ると、さっきは降ってなかった雪がチラチラと降っていた。



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