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◇なななの短編◇
第11章 さっぽろ雪まつり!(B,近甘,ᙠ)

名前を囁かれるだけでゾワと体が震える。
「は…い………」
何とか懸命に言葉を返したら、店長はそのまま小さくため息を吐いた。
「………電車の中で…そういう顔すんな」
「……え?」
そういう顔って、どういう顔だろうか。
紅い顔を見られた?
こんなことで一々照れんなとか……そういう意味だろうか。
だとしたら、全部あなたが悪いんだけども。
色々考えていると、電車のアナウンスが大通駅を知らせた。
プシューと音を立てて扉が開く。
そのまま何とか私と店長は満員電車を脱出した。
「で……どっち」
「えーっ……と」
駅にある地図を眺めて考え込む。
大通公園だから……

