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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第4章 謀略女と謎解き男
☆☆☆
今日、私が予約したシナリオの受付は、ビルの三階にあった。
エレベーターで昇り、用意されていたイベントブースで、購入済みのQRコードを示すと、2人分のキットが貰えた。そして、時間になると呼び出され、奥の小部屋に案内されたのだった。
そこは、小さな町の図書館のようなスペースみたいな作りをしていた。椅子がいくつか、机がいくつか。どうやら、基本は謎解きをこのスペースでやるらしい。
私達が部屋に入ると、黒尽くめの格好をした何やら雰囲気があるスタッフが入ってきて、彼の口から導入ストーリーの説明がなされた。
◯ーーーーーーーー◯
あなたはとある田舎町に住んでいた。そこで小学校を卒業し、その後、今住んでいるところに引っ越してきたのだ。小学校生活は楽しかったが、ひとつだけ心残りがあった。それは、あなたの友人である『可奈子』との、5年生の時の出来事が原因だった。
当時、あなたは可奈子と仲が良かった。
可奈子とあなたはある日、学校内で願いを叶えてくれるという『ゴロウさん』を呼び出す儀式をしたのだ。儀式は終わっても、実際に何も起こらない。
『何にも起こらなかったね』
そんなふうに言った可奈子は、次の日、『学校でゴロウさんが呼んでいる』とあなたに電話口で言ったっきり、行方不明になってしまったのだ。
必死に可奈子を探す大人たちを前に、当時のあなたは怖くて、そのことを言い出すことができなかった。そして20年後、あなたの家のポストに一通のボロボロの洋便箋が入っていた。その差出人にはこうあった。
『可奈子』
と。
◯ーーーーーーーー◯
そんなところからストーリーが始まる。雰囲気たっぷりにストーリーを語るスタッフ。それが終わると、まずは手元のキットから手紙を取り出し、開くように指示される。そこには最初の謎があった。
『血で汚れた手紙を解読せよ』
そんなタイトル。怪談男と私は用意された机でふたり頭を突き合わせて、封筒の中の便箋を確認する。
んんん・・・これって・・・。
裏表に血がついた手紙。あちこちに釘で引っ掻いたような奇妙な線がついている。これが手紙で、内容を読み取ってスタッフに告げると、次の場所に連れて行ってくれるというわけだ。
うーん。これどう読むんだろう?
「これ本当に読めるのか?」
今日、私が予約したシナリオの受付は、ビルの三階にあった。
エレベーターで昇り、用意されていたイベントブースで、購入済みのQRコードを示すと、2人分のキットが貰えた。そして、時間になると呼び出され、奥の小部屋に案内されたのだった。
そこは、小さな町の図書館のようなスペースみたいな作りをしていた。椅子がいくつか、机がいくつか。どうやら、基本は謎解きをこのスペースでやるらしい。
私達が部屋に入ると、黒尽くめの格好をした何やら雰囲気があるスタッフが入ってきて、彼の口から導入ストーリーの説明がなされた。
◯ーーーーーーーー◯
あなたはとある田舎町に住んでいた。そこで小学校を卒業し、その後、今住んでいるところに引っ越してきたのだ。小学校生活は楽しかったが、ひとつだけ心残りがあった。それは、あなたの友人である『可奈子』との、5年生の時の出来事が原因だった。
当時、あなたは可奈子と仲が良かった。
可奈子とあなたはある日、学校内で願いを叶えてくれるという『ゴロウさん』を呼び出す儀式をしたのだ。儀式は終わっても、実際に何も起こらない。
『何にも起こらなかったね』
そんなふうに言った可奈子は、次の日、『学校でゴロウさんが呼んでいる』とあなたに電話口で言ったっきり、行方不明になってしまったのだ。
必死に可奈子を探す大人たちを前に、当時のあなたは怖くて、そのことを言い出すことができなかった。そして20年後、あなたの家のポストに一通のボロボロの洋便箋が入っていた。その差出人にはこうあった。
『可奈子』
と。
◯ーーーーーーーー◯
そんなところからストーリーが始まる。雰囲気たっぷりにストーリーを語るスタッフ。それが終わると、まずは手元のキットから手紙を取り出し、開くように指示される。そこには最初の謎があった。
『血で汚れた手紙を解読せよ』
そんなタイトル。怪談男と私は用意された机でふたり頭を突き合わせて、封筒の中の便箋を確認する。
んんん・・・これって・・・。
裏表に血がついた手紙。あちこちに釘で引っ掻いたような奇妙な線がついている。これが手紙で、内容を読み取ってスタッフに告げると、次の場所に連れて行ってくれるというわけだ。
うーん。これどう読むんだろう?
「これ本当に読めるのか?」

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