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御朱印女と怪談男〜にさつめっ☆〜
第4章 謀略女と謎解き男
☆☆☆
昨日のこと、あれってなんだったんだろう・・・。

これが、次の日、朝布団で目覚めたとき、私が最初に思ったことだった。

昨晩、映画を見た後、その感想を言い合いながら駅までふたりで歩いて帰った。幸い、映画はなかなかに面白かった。私も彼も原作を読んでいたので、ますます、あのシーンの描写はーとか、映像作品としてはこっちの方が良いところもあるけど、原作のここんところもよかったよね・・・などと、話がはずんだのは間違いない。

そんな感じで、駅まで並んで歩き、彼はJR、私は地下鉄で帰るのだが、なんとなく、彼が立ち止まり、なかなか改札方面に行こうとしない。なにか言うのかな?と思って待っていると、ちょっと間をおいて、

「あ・・・軽部さん・・・ま・・・また」
そう言って手を振った。

溜めた割には普通の挨拶だなと思いつつ、私も手を振る。

んん・・・?
なんだ・・・これで終わりか・・・。

そんな言葉が胸をよぎる。この時点で、すでに私も酔いがだいぶ覚めていたので、甘えた声で『う〜ん、ゆら、酔っ払っちゃった〜。ひとりで帰れな〜い♡』なんて、恥ずかしすぎて言えるはずもない状態だった。

なので、できたのは、『うん、楽しかった』みたいな、当たり障りない返事だけ。
ん、じゃあと、丸ノ内線の改札の方に踵を返す。

「あっ・・・軽部さん!」

その時、結構、強めの口調で呼び止められて、びくっとして立ち止まった。振り返ると怪談男が、ひゅっと一瞬息を詰めたみたいに感じた。

「き、気を付けて!」

だけど、彼が言ったのはそれだけだった。なにか言いたそうにしたかもと思ったのは、私の単なる気のせいだったみたい。

なので、私も『うん』と一言答えて、そのまま丸ノ内線のホームに降りていった。

・・・・・・。

何度思い出しても、こんな感じだった。

結構、食事のときは話盛り上がったのに?
なんか、手をぎゅって掴まれて、グイグイ引っ張られて、ドキドキしちゃったのに?
それでホテル街を素通り・・・でも、一緒に予定してなかった映画まで見て(ホラーだけど・・・)

それで、帰った後のメッセージも何にもなし・・・って・・・。
これって。

私って・・・やっぱり魅力ないのかなあ。
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