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茉莉子45歳【Ⅱ】 宿の和室・舐られ嬲られイキ果てて
第1章 気怠さのなかで
「そうだな。俺の母親は、若い頃は、今ほど太っていなかったから、父親が好きになったのもわからないわけではない。ただ、そのあと、どうすれば、あれほど太れたのか…。父親も医者なら止めるべきだろうに。『医者の不養生』とは言うけど、『医者の妻の不養生』だぜ」
壮介が嘆いた。将星と征人には、それがわかった。確かに、壮介の母親は太り過ぎて、美醜が不明になっているが、目はクリクリで大きいし、痩せれば、見られそうな感じはあったから。
「そういうことなら、俺の母親は、デブではないし、身体的な健康という意味では問題ないかもしれない。しかし、精神的には不健康だ。いつも何かに不満を持っていて、ヒステリックに叫び、怒り狂っているから」
将星が同じように嘆くと、壮介にも、征人にもわかった。将星の母親が怒鳴っている声、モノを投げて破壊する音。何度も聞いたことがある2人。
「確かに。俺の母親は、ノーメイクでいることはないね。朝起きたら、まず化粧。午前5時に起きて、午前6時半までメイクして、活動はそれから。夜も俺や父親が寝てから入浴して化粧を落とすから、母親のスッピン、覚えていないというか、知らないくらい」
征人が笑うと、
「そうなんだ。確かに、いつも厚化粧だものな」
と、壮介が応じた。
「茉莉子さんって、優しいよな」
将星がしみじみと言った。確かに…そう。3人にとって女性は優しい生き物ではなかった。だから、性の対象として見ることはできても、恋愛の対象にはならなかった。
壮介も将星も征人もタイプこそ違っても、イケメンの部類。しかも、有名私立大学の医学部。モテないわけではない。それでも、同世代は避けていた。女子高生か、年上。16歳くらいから18歳か、27歳くらいから33歳くらいがターゲット。そう、年齢差が5歳程度は離れている女を狙っていた。
「そうだな。初めて恋愛感情を抱いたかも」
征人が言った。
「マジか…。でも、俺も、こんな気分になったのは初めてだけど…。恋愛感情ってこんな感じなのか」
将星も首を傾げながら話した。
「年齢差を考えたらあり得ないはずなのに」
「そうだな。でも、さっきは年齢差を感じなかった」
「そうか。俺は年齢差をわかったうえで、欲しくなった」
それぞれ、自分の思いを口にした。
壮介が嘆いた。将星と征人には、それがわかった。確かに、壮介の母親は太り過ぎて、美醜が不明になっているが、目はクリクリで大きいし、痩せれば、見られそうな感じはあったから。
「そういうことなら、俺の母親は、デブではないし、身体的な健康という意味では問題ないかもしれない。しかし、精神的には不健康だ。いつも何かに不満を持っていて、ヒステリックに叫び、怒り狂っているから」
将星が同じように嘆くと、壮介にも、征人にもわかった。将星の母親が怒鳴っている声、モノを投げて破壊する音。何度も聞いたことがある2人。
「確かに。俺の母親は、ノーメイクでいることはないね。朝起きたら、まず化粧。午前5時に起きて、午前6時半までメイクして、活動はそれから。夜も俺や父親が寝てから入浴して化粧を落とすから、母親のスッピン、覚えていないというか、知らないくらい」
征人が笑うと、
「そうなんだ。確かに、いつも厚化粧だものな」
と、壮介が応じた。
「茉莉子さんって、優しいよな」
将星がしみじみと言った。確かに…そう。3人にとって女性は優しい生き物ではなかった。だから、性の対象として見ることはできても、恋愛の対象にはならなかった。
壮介も将星も征人もタイプこそ違っても、イケメンの部類。しかも、有名私立大学の医学部。モテないわけではない。それでも、同世代は避けていた。女子高生か、年上。16歳くらいから18歳か、27歳くらいから33歳くらいがターゲット。そう、年齢差が5歳程度は離れている女を狙っていた。
「そうだな。初めて恋愛感情を抱いたかも」
征人が言った。
「マジか…。でも、俺も、こんな気分になったのは初めてだけど…。恋愛感情ってこんな感じなのか」
将星も首を傾げながら話した。
「年齢差を考えたらあり得ないはずなのに」
「そうだな。でも、さっきは年齢差を感じなかった」
「そうか。俺は年齢差をわかったうえで、欲しくなった」
それぞれ、自分の思いを口にした。

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