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茉莉子45歳【Ⅱ】 宿の和室・舐られ嬲られイキ果てて
第1章 気怠さのなかで
20分ほど掛けて、露天風呂の石畳や湯船の中を洗い流して、綺麗に片付けた3人。自分自身も綺麗に洗い流して、こちらも宿の浴衣だけを羽織って、階段を登った。

茉莉子…。3人は、茉莉子の部屋に向かった。引き戸は開いたまま。和室に敷かれた布団の上で茉莉子が寝ていた。

「入るよ」

と、壮介が声を掛けながら入ると、将星、征人が続いた。

「寝てる」

壮介が話すと、

「45歳って、こんな寝顔か?っていうか、穏やかな寝顔だ」

と、笑った将星。ヒステリックな母親は、寝るときも剣呑とした顔だったことを思い出して顔を顰めた。

「ノーメイクでも、綺麗だ」

征人が笑った。征人の母親はフルメークでも不細工だった。それに引き換え、茉莉子のノーメイクは…。

「色の白いは七難隠すってか」

壮介が話した。確かに白い肌。

「七難なんてどこにもないぜ」

征人が苦笑した。

「そうだな。この笑み。癒される」

将星は茉莉子の寝顔を見てニンマリしていた。

「口を閉じて目を閉じて、股も閉じて」

征人が話すと、

「そうだな。俺の母親なんて、口は半開き、目も半開き、股は大開きだからな」

と、壮介が苦笑いすると、

「同じさ。そのうえ、歯ぎしり、イビキだぜ」

と、征人も話すと、

「それはある。あとは、身体中、掻くからキモい」

と、話したのは将星。クスっと笑ったのは征人。

「それもキモいが、俺の母親は、年がら年中、汗疹…。デブ過ぎて、贅肉と贅肉の間に汗が溜まるらしくて」

壮介が言うと、わかるという風に頷きながら、

「でも、それもキモいな」

将星が笑った。男3人に見られながら寝ている茉莉子。

「起きないね」

征人が話すと、頷く壮介と将星。

「もう少し見ていようぜ」

壮介が話すと、頷く将星と征人。

「そうだな」

「可愛い唇だ」

「そうだな」

「耳も可愛い」

「そうだな」

「小顔で、目も鼻も耳も口も、全部、小さい。控え目な性格がパーツにも表れているね」

「そうだな」

「俺達の母親とは同じ年頃のオバサンだとは思えないな」

「ああ、そうだな。俺の母親じゃ、誰も立たないだろ」

「それは、俺の母親も同じだろ」

「どんな人生を歩むと、この差になるのだろうね」

3人が溜息を吐いた。
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