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O……tout……o…
第1章 おとうと
 37

 そして、その激務の疲労のせいもあり、眠れない夜が減ってきつつあったし、それに、時間の経過がわたしを助けてくれた。

 それから瞬く間に一ヶ月が過ぎていき…

 ヒトは、忘れる生き物…
 日々の忙しさと時間の経過により、そんなトラウマの色も日々薄くなってきていたし…
 それにタカシのストーキングも、ようやく静かになった。

 なによりも、毎日の多忙さが救いとなったみたい…
 ようやく、心の水面が穏やかになってきていた。

「あ、櫻井くん、スマン、今夜も残業お願いできないかな?」

「はい、大丈夫ですよ」

 そんな頃…
 いや、わたしの企画が通り、新たなプロジェクトが始まろうという時に…
 その責任者となってくれた荒川部長が、そう残業を頼んできたのだ。

 荒川部長…
 彼は直属の上司であり、わたしの企画を推してくれ…
『最終の責任は私が持ちます』
 とまで、云ってくれた憧れの上司…
 いや、今、いちばん気になるオトコ。
 そして、少し前にタカシが嫉妬心を抱いた存在。

 そんな荒川部長の残業の頼みを断れるはずがない…

「本当にスマン、週末の金曜日なのに」
 と、部長は平身低頭で頼んでくる。

「あ、そんなぁ、本当に大丈夫ですからぁ…
 ホント、用事もないですしぃ……」

 いや、部長との残業は…
 それも週末の金曜日の残業なんて、むしろ楽しみでしかない。

「帰りにメシご馳走するからさぁ、ありがとう」

「はい…
 あ…できたらお酒がいいかなぁ…」
 これは、本当に、軽い気持ちで言ったのだが…

「あ、うん、そうか、わかった」
 どうやら、これが、部長の心を押したようであった。


 そして残業が終わり…
「いやぁ、本当にすまなかったぁ…
 終電ギリギリになっちゃうなんて……」
 部長は本当にすまない…等、何度も謝ってくる。

「こんなに遅くなっちゃったし、お礼はまた今度でいいかな」

「え…でも、この後を楽しみにしてたんですよぉ」
 今、考えると、これが、誘い水となってしまったみたい…

「え、で、でも時間が……」
 部長は、わたしをジッと見つめてくる。

「時間なんて…」

「う、うん、じ、じゃあ…
 『オーキッドBAR』で…いいかな……」
 わたしは頷く。

『オーキッドBAR』
 それは、某ホテルのメンバーシップBARの名称……

 

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