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シロップ
第1章 シロップ
 2 まるで自分自身…

  そのかき氷シロップの秘密は…
 まるで、今の、自分自身のことみたい。

 それは…
 味が同じなのに、色と微かな香り、いや、ほぼ見た目で勝手にイメージされて違う味に感じられてしまう。

 つまり…

 同じわたしという一人のオンナ、女でありながら…
 見た目という装いと、使い分ける微かなフレグランスの香りの違いによって…

 昼の理性的なわたし…

 夜の衝動的なわたし……

 仕事とプライベートという公私のわたし…

 そしてわたしの秘密の顔…

 そう…
 誰にも言えない、言ってはいけない…
 ううん、それは、絶対に知られてはいけない…
 わたしの秘密の…夜の顔。

 もう一人のわたし…
 いや、三人のわたし…

 それはまるで…

 イチゴ味…
 レモン味…
 ブルーハワイ味…

 そしてそれは同じわたしという一人の存在でありながら...

 昼と夜…
 様々な色合いの装いとフレグランスの香りの違い…
 化粧の濃淡の変化によって…
 中身は同じなのに見た目が違うから、別人に見えて…

 いや…
 変身するわたし。

 そしてそれは…
 夜のはじまりを意味する。


 その夜のわたしは…

 イチゴ味のわたしは恋に焦がれ

 レモン味のわたしは嫉妬に口をすぼめ

 ブルーハワイ味は夜の孤独に静かに、淫靡に溶けていく、秘密のわたし…



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