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イケナイアソビ。
第4章 先生とぼくの秘密のじかん。

 当然、同性での恋愛だって異常なものだ。
 先生は格好いいから大人の女性にも人気があるだろう。
 ぼくは子供だし、同性だし。
 恋愛対象として見られるわけがない。

 先生には――。
 好きな人には嫌われたくない。
 男のぼくが先生を好きだってバレたら気持ち悪いって思われちゃう。
 ぼくはギリギリと唇を噛みしめる。
 だけどどうしよう。
 先生に触られるたび、ぼくの身体がビクンって跳ねちゃう。
 ここはどうにかしなきゃ。
 ぼくがそんな調子だから、当然いつもよりずっと身体はカチコチになるわけで……。


「芹沢(せりざわ)、身体に余分な力が入っている。力を抜いて。もっと足を広げなさい」

「っは、はい……」
 先生に返事をした声が震えている。
 おかしな奴だって思われちゃう!
 もう、ほんと。
 どうしたらいいんだろう。
 あまりにも緊張しすぎて、なんだか目頭がじんわり熱くなってきた。
 涙が出てきてしまう。
 大好きな保科先生におかしな子って思われないようにしようとすればするほど、余計におかしな態度になっちゃう。
 ここはなんとか乗り切らなきゃ。
 溢れてくる涙をなんとか堪えて保科先生の言うとおり、目いっぱい足を開いた。
 そうしたら……。


 腰に回っていた先生の手。
 太腿の間に入り込んだんだ。
「せんせ……?」
 これ、なんだかおかしい。
 こんな器械体操は、ない、よね?
「身体が硬い芹沢を柔らかくしてやってるんだ。ほら、ちゃんと開いて」
 保科先生はそこまで言うと、ぼくの股間に触れてきたんだ。

「……っあ!」
 これって、これって!!
 半ばパニックになりかけている間にも、先生の手は止まらない。
 ぼくのをぎゅむって掴んだかと思ったら、やわやわと扱いてきた。

 ううん、それだけじゃない。
 もう片方の手が体操着の上からぼくの乳首を形取るようにしてクリクリ指でなぞる。

「あっ……せんせ……」
 やだっ! ヘンな気分になっちゃうよっ!!
「やっぱりな、ここ、硬くなってきてるじゃないか。それに芹沢の乳首がどんどん尖っていくし……?」


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