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イケナイアソビ。
第5章 生け贄は蜜に溺れる
「縁(えにし)」
話を逸らされ、無愛想に言う彼は本当に神だろうか。
自分と同じ人間ではないのかと疑ってしまう。
だが、その名前を菊生は大いに気に入った。
付喪神なんかよりもずっと素敵だ。
「縁……俺、そっちの呼び方で呼んでも良い?」
「構わない」
菊生が尋ねると、彼は頷いた。
「……えにし」
そっと唇に乗せて呼べば、顎を掬われる。
「っふ……」
縁の薄い唇が落ちてくる。
「お前が逃げるまで、たっぷり可愛がってやろう」
「もう逃げない」
挑戦的な目で縁を見ると、彼の薄い唇が弧を描いた。
「ならば、私の子を宿してみるか?」
「……そうしたら、ずっと一緒だね」
菊生の身体が傾く。
縁の腕に閉じ込められた。
「可愛いことを言うな。もっと欲してしまうだろう」
菊生の懐に骨張った手が忍び込む。
ツンと尖った乳首に触れた。
「もっとして……中を掻き乱されるのも、亀頭の中、責められるのも、全部好き……」
「なんとも卑猥で美しい嫁だな……」
「っん……」
痺れるような疼きが、触れられた乳首から全身へと駆け抜ける。
菊生の腰が跳ねた。
「俺をもっと愛して……」
菊生は艶やかな銀の髪に指を差し込み、接吻の続きを強請った。
END

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