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イケナイアソビ。
第3章 淫らな夜の喘事。
「世話っていってもどうってことないんだ。掃除や食事は俺たちがするし。君にしてほしいことは俺たちがいない日中の留守番なんだ。俺たちと一緒にルームシェアしてくれたら食費も何もかもタダで住まわせてあげるよ。お願いしたいのは留守番だけ。1日2万円でどうかな?」
男はずいっと身を乗り出してそう答えた。
留主を守るだけで食費も全部タダ?
しかも1日2万もくれるの?
1ヶ月で60万? マジ?
そんな美味い話があっていいわけがない。
だけど……俺、遊んで暮らしたい。
同居つっても俺は女じゃない。野郎相手に何もしてこないだろうし?
そういうことで、俺は早速次の日からふたりとルームシェアすることにしたんだ。
「ちわ~、矢中 拓磨です」
「やあ、良く来たね。待っていたんだよ」
男はそう言うと、快く俺を迎え入れてくれた。
ふたりの家はものすごく広かった。
二階建ての一軒家でしかも庭とガレージもある。
そしてこの家に住んでいる兄弟は俺が当初に思ったとおり、顔の彫りが深い。そこそこイケメンだ。
双子の兄弟らしく、一緒に暮らしているそうだ。
強面かとも思ったけど、目を細めて笑うと小皺が目尻に現れて、なかなか暖かみのある人柄だ。
何より黒髪は襟足よりも短くてスポーツやってますって感じ?
気さくそうだし。
うん、この人たちならなんとかやっていけそうな気がする。
筋肉質でちょっと暑苦しそうだけど、まあ、そこは別に気にすることでもないし。
というか、俺が細身すぎるから少しその筋肉を分けてほしいくらいだ。
「あの、それで俺は本当に留守番だけでいいんですか?」
とりあえず家を案内して貰った俺はあてがってくれた部屋に荷物を置いて、キッチンに集合した。
留守番だけで衣食住タダって凄くねぇ?
すっげぇラッキーだよな。
ウキウキ気分でいたら――。
だけどそれは俺が思っていたよりもずっとやばい仕事だったんだ。
俺の身体が突然拘束されたかと思ったら、フロアリングに押し倒された。
「それがね? おじさんたち、ちょっと気が変わっちゃって」
弟の方はそう言うと、にっこり笑った。
だけどこの笑い方は何だか怖い。しかも俺、フローリングに抑え付けられているからこの体勢もまた恐怖を煽ってくるわけで……。

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