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美味しいサンドイッチの作り方
第6章 きらめき海岸オートキャンプ場 ~夜~
「わ、私は……その、どっちでも…ッ」
自分に意見は求めて来るけど、
こっちにいい条件を出して来たのは
まりんの方だし…。まりんが
そうしたい…って…事…だよね…?
『ほらほらぁ、妹ちゃんもいいって
言ってくれてるし、いいでしょ~?』
『…まぁ…、なゆが…いいんなら…』
『じゃあ、決まり。着替え持って来なよ。
バスタオルのレンタルもサービスしてあげる』
まりんはずっと光に話し掛けてる感じだし、
今日ここにこうして泊れてるのも
まりんのお陰な部分もあるし…と言うことで。
22時にバイトが終わるまりんと、
貸切風呂で合流する約束をして…。
一旦フロント棟から自分達の
キャンピングカーまで
着替えを取りに行くことにした。
とは言え……21時から…まりんの
バイトが終わる22時までの1時間は
私達…3人だけで…貸切風呂を
使うわけで……まぁもう、昼間にも
一緒に3人でシャワー浴びたりしてるし
一緒に貸切風呂を利用することに
抵抗らしい抵抗は…感じない感じで。
『なゆた…、まりんの事…、良かったの?』
フロント棟から自分達の
キャンピングカーに戻る道中で
私にそう声をかけて来たのは、
光ではなく翔の方で…。
正直…な所…は…”微妙”だ…。
凄いいい気分でもなし、
だからと言って…めっちゃ
悪い気分ってほどにも悪くなくて。
だから…微妙…な感じがしていて。
自分の中でも納得がで出来てる部分と
納得がし切れてない部分がある。
実際に…、紗耶香と美玖の事を
自分の目で見てるんだから、
まりんとも…同じような事を
お兄ちゃんズがしててもおかしくないし…。
『なぁ…、翔…』
そう翔が…ちょっといつもよりも
険しい感じの表情をして、
後ろを歩いている翔を呼び止めた。
『…何?光…。わざわざそんな事
言って貰わなくても、僕は
そうするつもりでいるし…。
光がまりんの相手してる間…、
なゆたは…僕が可愛がってればいいんでしょ?』
そう翔が光の言いたいことを
代弁するようにして答えて。
それ以上は光は何も言わずに
前を向いてまた歩き始めた。

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