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美味しいサンドイッチの作り方
第6章 きらめき海岸オートキャンプ場 ~夜~
『ほら、見ろよ、なゆ』
「あぁん、ダメだよ、光お兄ちゃん。
そんな風に動かしたら、せっかくの
線香花火の玉が落ちちゃうよッ…」
3本分…だけあって1本で
線香花火をする時より大きな
赤い玉ができていて。
パチパチパチと言う線香花火の
優しい音と共に細やかで繊細な
火花が花のように広がって行く。
光がしてるトリプル線香花火が
ポトッって落ちるまで、3人で
一緒にそれを眺めていた。
「綺麗…」
『3本でするのいいじゃん』
『僕…は1本でいいけどね…』
その後も…残りの花火を3人でして、
キチンと花火の後始末もして。
指定されている場所に
花火のごみを捨てに行って。
借りていたバケツとチャッカマンを
フロント棟の所に返却しに行った。
私達がフロントの所に
チャッカマンを返却しに行くと
フロントには、丁度まりんが居て。
『まりん、これ、サンキュー。
チャッカマン、借りてたの返すわ』
と…光が借りていたチャッカマンを
まるで友達にノートを返すみたいに
返しているのを…見て。
何てことのない…ふたりのやり取りを
見て…何とも言えない気分に
私はなってしまってたんだけど…。
『あ、もう3人はお風呂には入ったの?』
『いんや、まだだけど?
それがどうしたんだよ、まりん』
『丁度、貸切風呂の次の枠が
空いてるから入らないかなぁ~って』
『どうせ、金取る気なんだろ?』
まりんの言葉に光が返して、
どうするってこっちに聞いて来る。
『でも特別に1時間の料金で
2時間にサービスするよ?』
最終の21時からの枠が空いてるみたいで
本当だったら22時までだけど、
もう1時間分サービスしてくれるみたい。
『私、22時にバイト上がりだからさ。
掃除して帰るって言ったらOK貰ったし』
と…まりんが言っていて。
まりんのバイトは22時までだけど
掃除して帰る??ってことは…。
1時間したら…まりんも…、
お風呂に一緒に入るって事??
『だってさ、…翔どうする?』
『別に…、僕はいいけど…。
……なゆたはいいの?』

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