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第6章 きらめき海岸オートキャンプ場　～夜～

お手軽BBQだから自分たちで
汚れた網を洗ったりとかも
しなくていいし、使った皿とかも
回収ボックスにまとめて入れておけば
後で回収しに来てくれるみたい。

BBQを食べ終わる頃には…日が沈んで
来る感じの時間になっていて。
海に沈んで行く夕陽を…３人で眺めて。

沈む夕陽と海をバックに
記念写真を撮ったりして。
BBQを食べてる時も写真を撮ったし、
焼いてくれてる光を撮ったりもしたし。
昼間に海で遊んでる時も撮ってたから
今日だけで…沢山思い出ができた感じだ。

『なぁ…、なゆ。お前さ…
浴衣持ってんの？』

「浴衣？浴衣はあるにはあるけど…」

『そっか、じゃ…決まりだな』

私が浴衣を持ってるので
何が決まったのかわからないけど…。
何かを光が決めたみたいで。

『明日、臨海地区で花火大会があるんだよ』

何が決まりなのかわからない私に
翔が臨海地区で花火大会が
明日あるんだって教えてくれた。

夏休みに入ってからお友達と
花火大会に行ったけど、
その時は神社の夏祭りの花火大会で。
明日は臨海地区で花火大会があるみたい。

『なゆ、花火好きだろ？』

「うん、花火は好きだけど…ッ」

日本人で花火は嫌いですって
言う人は多分あの音が苦手って
感じの人なんだろうな…。

『まりんも明日は忙しいって言ってたしな』

この場所からも臨海地区で開催する
花火大会を観ることができるから
明日は早くからサイトが全部埋まったみたいで
キャンセル待ちの問い合わせも何件か
来てるって言ってたらしくて
市内外からお客さんが来るみたい。

ここのお隣の海水浴場も明日は
特別にナイター営業もあるみたいで。
ナイトカヤックで海から
混雑を感じずに花火を見るプランとかも
カップルやファミリーに人気なのだそう。

「へぇ～、ナイトカヤックで海から
観る花火も…素敵だろうねぇ～」

そんな話をしていたら丁度
ママからLINEにビデオ通話が掛かってきて。
ママと誠さんは今日は恩納にある
リゾートホテルに泊まってるみたい。