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第21章 HOTEL　 Paradise　～なゆたサンドレシピその②～

剃る？

剃るって…毛を剃るってこと？？

洗面所の所にあった
備え付けのアメニティの中には
男の人が使うための…T字のカミソリと
シェービングジェルが…
確かにあったには、あったけど…。

『俺は…パイパンの
つるつるマンコでもいいけど…、
翔は…ある方が好きだもんな…』

『ある方が…いいよ…』

『なゆ、あっちで…パンツから
はみ出す分のマンコの毛剃ろうぜ』

「そ、剃るの？」

『ダメなのかよ？いいじゃん
どうせ何日かしたら生えて来っし。
全剃りするって言ってねぇし』

確かに翔はある方がいいって
言ってるから全部剃って
つんつるてんにされるって
訳じゃないけど……。

『なゆが自分ばっかりって
思うんだたら、別になゆが
俺のチン毛も剃ってもいいけど？』

剃るって言いながら聞いて来て。
光の…その辺りの毛が…
つんつるてんになるのを…
ちょっと想像したりとかしたり。

『あるじゃん、カミソリと
シェービングジェル』

私の横を通り過ぎて
光が洗面所の方に向かうと
置いてあるアメニティの中から
T字カミソリとシェービングジェルの
パウチを持って戻って来て。

『なゆ、ベッドで剃んのと
風呂場で剃んのとどっちがいい？』

剃るのをどうするのかじゃなくて
剃る前提で場所をこっちに聞いて来て。

『でもシャワーも浴びたいし、
あっちの方がいいんじゃない？』

こっちが答えるより先に
翔が光に返事をしていて。

『んじゃ、翔がそう言うんだったら、
風呂場で剃ろうぜ、なゆ、こっちこっち』

光がまた洗面所の方に戻って行って。
私が行くよりも先にベッドの上で
寛いでいた翔が、私の横を
お先に～と通り過ぎて行って。

「わっ、私…おトイレッ行って来るっ」

とりあえず…１人で冷静にちょっと
なろうと思っておトイレに駆け込んだ。

トイレの個室に入って…
私はあることに気が付いた。

ラブホテルのおトイレって…
安全上か何かの理由なのか
おトイレの個室にカギが付いてない。

おトイレの中で倒れ時に
助けやすいように的な感じなのか？

それとも…
この中に立て籠もったり
するのを防止するためなのか…？？