この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
美味しいサンドイッチの作り方
第21章 HOTEL Paradise ~なゆたサンドレシピその②~
リビングの後ろはカーテンになってて、
そのカーテンが海賊旗になっていて。
壁には…髑髏と曲刀が描かれた
手配書と船の舵や古いアンティークな
タッチの地図が飾られていて。
リビングとベッドルームを
区切ってある壁の前に
船のマストみたいな飾りの柱もあって。
その柱には……海賊の恰好をした
髑髏がロープに巻かれて
ぶら下げられているから。
『でもこの部屋でさ、
コスプレするんだったら。なゆに
海賊の恰好させた方が良かったかもな』
『あるよ、コスプレのレンタル』
『とりあえず先にさ、
明日の朝メシ注文しとこうぜ』
このホテルは朝の4時までに
朝ごはんを予約しておくらしくて。
朝食のメニューから好きなのを
それぞれに選んで。
テレビのリモコンで光が注文してくれる。
「お風呂に…お湯張りして来るね」
まほろばワンダータウンで
沢山遊んだし…汗も掻いてるから
とりあえずまずはお風呂だろうなと
思って…、お湯張りをしに行った。
お風呂は…案外に普通な感じで
お外にお風呂がないから
なんか物足りない感じに感じるけど
お家のお風呂に比べれば
湯船は凄い大きいし
洗い場がとにかく広い。
「お風呂の壁も海賊風だっ…」
バスルームの壁がタイルじゃなくて
壁紙が貼ってあって。
その柄も一面の金貨の中に
宝箱があって宝石や
王冠やネックレスが散らばっていて。
その中に朽ちた髑髏が横たわっている感じで。
その髑髏の頭には王冠と
指には大きなエメラルドの指輪が
はまっていて…お宝にはたどり着いたけど
死んじゃったのかなとか思いながら。
お風呂の…壁紙じゃない方の
壁に小さいブラインドが下りていて
そのブラインドが気になって
横にある紐を引っ張って
降りているブラインドを開けてみる。
船についてる丸い窓があって
その奥にベッドが見えていて
向こう側の窓に光が張り付いていて。
『なゆ、やっと窓に気が付いたか』
何か言ってるけど…窓越しだから
こっちには光が何を
言ってるのかわからないけど。
こっちから…ベッドルームの方を
見てある事に気が付いた。
このお部屋…ベッドが2つあるんだ。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


