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美味しいサンドイッチの作り方
第20章 5日目 PM ~お兄ちゃんズと一緒~
あのバーは樹さんの趣味みたいな
ものらしくて…メインの仕事は
あれじゃないみたい…で。
あんまり私が1回会っただけの
2人の叔父さんについて
根掘り葉掘り聞くのも変だし。
そうなんだ~って感じに
話を聞いていたら。
目的地であるかりきの市の
古畑市ひがしに到着して。
古畑市って言うのは
古畑市にしからひがしに掛けて
軒を連ねている市場の名前で。
かりきの市民の台所なんだそう。
タコ焼きとか海鮮串とか
店先で蒸してるまんじゅうとか
唐揚げとかクレープとかの
食べ歩きとかもできるから
観光客にも人気があるみたい。
その古畑市場って言う
市場のひがし側の最寄り駅なんだけど。
駅からちょっと歩いた場所に
例の…ラブホテル街があるらしくて。
初めて降りる駅だから
ちょっとドキドキすると思いながら
出口から外に出ると、
ちょっとした駅前広場と
バス乗り場とかロータリーがあって。
駅前の広場を抜けていくと…、
テナントビルとかがある場所。
道路を横断歩道を渡れば
その先が古畑市場の入り口の
アーケードが見えていて。
もう今はこんな時間だから
アーケードの中を覗いてみても
どのお店も営業が終わっていて。
人がぱらぱらと歩いてるのは
夜の遅い時間まで営業してる
居酒屋とかではしごしてる人…って感じ。
信号が青に変わって、道路を
渡るみたいだから、てっきり
そのアーケードの方に
行くのかと思ったら
その横を素通りして行って。
『こっちこっち、商店街の入り口を
北に行った方にラブホ街あるから』
こっちこっちと光に案内されて
夜の街を歩く。普通の
ビジネスホテルとかもあるけど
そのホテルとかと並んで
ラブホテルらしきピンクの
外壁をした建物が見えて来て。
『この辺りは…入り口だけど
もうちょっと奥の方は
ラブホテルばっかりあるから…』
翔の言葉の通りに……
なんか…和風のお城の
天守閣みたいなのが見えて来て。
そのすぐ近くに洋風のお城もある。
「お城っ…和風と洋風のっ…」
『あれとかは?』
光が指さした先には
ここだけ遊園地みたいな
メルヘンの国みたいな…キャンディとか
チョコレートとかマカロンとかで
装飾されたホテルが出て来て。

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