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美味しいサンドイッチの作り方
第19章 5日目 AM ~翔と一緒~
花さんの…言葉に…、
私の中で…その翔が…ここに
連れて来てたって言う子が…。
夏稀さんなんじゃ…ないかって。
『えっと…名前……なんだったかな?
えっと、確か…夏ってついてた…気が
ああダメだね……思い出せないや。
この年齢になって来るとねぇ…
なかなかすっと思い出せないよ…』
『なゆた~?どうしたの?
花さん…うちの妹の事
ナンパするのやめて貰っていいですか?
ほら、なゆた…。上、上がっておいでよ』
私が来ないのを心配して
階段の上から翔が声を掛けて来て。
まだ話をしたそうな様子の
花さんに頭を下げると、
私は翔がいる2階へと上がって行った。
2階は1階に比べると…
テーブルの数も少なくて狭いけど、
道路側にL時にカウンター席が
設けられていて…こっち側に3人
向こう側の短い方側に2人
座れるようになっていて。
『なゆたは、そっち…ね』
と…3人まで座れる側の
階段側にある椅子に私に
座るように言って来て。
私がそこに腰を掛けると
隣に翔が座ったから…
私の隣に誰かが座るって
事もない感じで…今は…
モーニングのピークが終わって、
ランチのお客さんが来る前で
お店が暇な時間みたい。
『ご注文は?何にする?』
『花さん、かき氷してよ』
『もう…、何を言い出すのかと
思ったら…、かき氷?誰も居ないから
してあげないこともないけど、
本当だったら14時からだからね?』
お店のかき氷は…14時からの
カフェタイムに提供してるみたい、
でも特別に出してくれるみたいで。
『何味がいいかな?イチゴミルクと
マンゴーミルクと宇治金時、
あとそれから…ミルクティもあるよ』
何がいいかなって悩んで…
初めて…聞いたミルクティを
お願いしたら…お店の
オリジナルメニューだったらしくて。
しばらく待っていると
翔にはアイスコーヒー、
私にはミルクティのかき氷が出て来て。
暑い夏にぴったりな……冷たい
ミルクティ味のかき氷を頂いて、
14時からなのに対応して貰ったから
帰りに花さんにお礼を言って
頭を下げて…出ようとした時に。
『(ま・た・お・い・で)』
と…声には出さずに花さんが
口の動きだけで…伝えて来て。

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