この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
美味しいサンドイッチの作り方
第16章 街中華 来来飯店の島田ツインズ
『いいじゃんいいじゃん、
父さんとなつなママが家に
帰って来るまでに帰ればさ。
その時に家に居ればいいんだって。
どうする?なゆ。かりきの
リゾートホテル泊まっちまうか?』
『STOP。光、さすがにそれは
ちょっと予算オーバーしちゃうよ。
普通のホテルとかに泊まるよりも、
ラブホテルの方がコスパいいからね』
大蔵省の翔はちゃんとお財布の紐は
締める所はぎゅっと絞めてくれて。
あの勢いで暴走しそうな光を
ちゃんとセーブしてブレーキが
掛けられる辺りはお兄ちゃんなんだなって
2人のやり取りを見ながら感心してしまう。
そんな風に話をしながら、桜坂を下って
きらめき海岸の方に向かって歩く。
まりんが住んでいる…お家がある
辺りが見えて…、その先には
きらめき海岸オートキャンプ場がある。
確か…光の話によれば…、その
幼稚園の時からの付き合いの
島田という人のお家の
街中華のお店があるのが…この辺りなはず。
『なゆ、あれが島田んち』
まりんの家の前にある国道を
臨海地区方向に進んで、
きらめき海岸のオートキャンプ場と
きらめき海岸の海水浴場の
間…ぐらいの位置にある。
黄色い回転灯が回っている
ちょっとお洒落な…
プレハブ小屋…みたいな…
雰囲気の…小さい食堂みたいな建物と
その建物の前には数台車が
駐められそうなスペースがある。
建物の看板には『来来飯店』と
黄色い看板に赤い文字で書かれていて。
昔から…この地で営業してる
昔ながらの街中華のお店って感じがする
佇まいをした…お店だった。
家の玄関みたいな…部分的に
ガラスになっている福を逆さにした
布が貼り付けられたドアを光が開くと。
カランカランカランと
ドアの裏にドアベルが付いていて
来店が分かるようになっているみたいで。
昔のレトロな喫茶店みたいだ
って思いながら中に入ると
下駄箱がずらりと並んでいる。
銭湯みたいだ…って思いながら
横長の靴を4足ほど並べて
入れることが出来る木製の下駄箱に
靴を脱いで3人分の靴を入れた。
玄関になって居る部分から
上がるとテーブルが空くのを
待つための椅子が並べてあって。
その奥にレジがあって
レジの奥が厨房になって居る。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


