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美味しいサンドイッチの作り方
第16章 街中華 来来飯店の島田ツインズ
妹とか、我らが妹様って言うのは
光が私の事を良く呼んでた呼び方で。
ママと誠さんが新婚旅行に行く前に
その呼び方で呼ばれてた頃は
突然できたお兄ちゃんズとは、
かなりギクシャクしてたと…
我ながらに…自分でも思ってたんだけど。
まぁ…、ママや誠さんが…私達に
仲良くしてねって頼んで来るぐらいに
傍から見ても…そんな感じの
他人行儀さが満載だったんだろうけど…。
この…4日間で…随分と…、私と
お兄ちゃんズ…の光と翔との距離は
かなり…近くなった…気がする。
え…、えっちも…それぞれと
しちゃった…にはしちゃった…から。
気持ち的な…物理的な距離も
0…よりもむしろマイナスの
領域まで……親しくなった…感じで。
今の…光の我らが妹様も嫌味で
呼んでる呼び方じゃないのは、
ニュアンスで私にもわかる。
『いいんじゃない』
どっちも行きたいと言った
私の言葉に…光がどうすると
翔に問いかけて、翔がそう返事を返した。
『よっしゃ、なら決まりだな。
なゆ、行くぞ!』
「へ?行くって?どこに?」
どっちもって言ったのに
どこかに行くことになってて。
『どっちも行けばいいじゃないって事』
『俺、明日も部活あるから、
明日の午後にまほろば行って
閉園まで遊んで、それから
かりきの移動してかりきの泊って
朝からかりきの行こうぜ、完璧じゃね?』
「ええええ?あ、明日も泊まるの??」
『大蔵省が金出してくれるし
父さんから貰った分もあるし
平気平気、余らしてもダメだって』
『父さんも…本当だったら。
折角の夏休みなんだし、僕らもつれて
家族全員で家族旅行に行きたいって
思ってたみたいだったしね。
自分達だけで沖縄旅行してるから
僕達に申し訳ないって言ってたし
遠慮せずに楽しんでくれたらいいよって』
翔がたまにこんな風に誠さんの
言葉を私に伝えてくれるんだけど。
私がママと毎日LINEのビデオ通話で
話をしてるみたいにLINEか何かで
マメにやりとりをしてるみたいだ。

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