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美味しいサンドイッチの作り方
第15章 ふたり…きりの…おうち
『それから…、今日の夕飯は…
水族館に行く途中で
島田の家で食べようって』
そう言えば…きらめき海岸の
オートキャンプ場の近くに
お兄ちゃんズの同級生の島田って人の
お家が経営してる、街中華のお店の事で。
オートキャンプ場に行く時に
そこで夕飯を食べようって
そんな話をしてたのを思い出した。
結局……BBQ付きのプランを
頼むことになったから
島田って人の中華料理屋には
行かず終いになってたんだけど。
夏休みの期間中は、
ナイター営業をしていて
普段の営業時間は19時までだけど
夏休み中は2時間延長していて。
21時の2時間延長してるみたい。
18時以降はナイトアクアリウムの
時間になって日中とは違う
ナイトモードの照明になるみたい。
夜の水族館って大人のデートで
行くような場所って感じがして
今まで…そんな時間に
水族館に行ったことないから
ちょっとわくわくしてるんだけど。
夜のナイトチケットはちょっと
お買い得価格になるみたい。
キッチンからは…溶かしたバターと
チーズのいい香りがして来て、
出来上がった出来立ての
カルボナーラをお皿に綺麗に
盛り付けてくれて仕上げに
ブラックペッパーを軽く振ると、
どうぞと私の前にお皿を置いてくれる。
「わぁ~、凄い…、
カルボナーラ美味しそう…。
この前のフレンチトーストと言い
翔はお料理上手だよね」
『母さんが…亡くなる前は
入院してる期間も多かったし、
父さんの帰りが遅い日もあったから。
光にやらせたらキッチンの
片付けが…ねぇ…、そっちに
時間掛かるぐらいになるから
僕がする方が…早いなって…。
まぁ…時短で簡単なものばかりだけど…』
一緒にいただきますをして
カルボナーラをふたりで食べて。
食べ終わったお皿を…キッチンの
シンクの所に運んで一緒に
お片づけをしてたら…朝にここで
光とえっちした時の事を思い出してしまって。
『どうしたの?なゆた…、
さっきから様子が変だけど…。
それに…顔…赤くなってる』
私のおでこに掛かっている
前髪を翔が手で上にあげると
こつんと額と額をくっつけて
私の額の温度を確かめて来て。

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