この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
美味しいサンドイッチの作り方
第12章 きらめき臨海HANABIナイト
その女性はハスキーな感じの
低めの声を鼻に引っ掛けたみたいな
甘ったるい声を出して、
バーカウンターの中の樹を
デートに誘っているみたいだった。
バーカウンターの中の樹は
翔に…アイコンタクトをしていて。
その樹のアイコンタクトを翔は
受け取ったみたいで…。
『エリカさんは…、悪いオンナですね。
隣に…居る…僕は…ほったらかしですか?
樹さん…、彼女に……1杯…僕からで
作って貰っていいですか?』
『ああ、もちろん…、でも
その前に…はい…これ
光が好きなバタービール』
そう言いながら樹が光の前に
バタービールを出して来て。
「バタービールってあの
ハリーポッターのあれの事?」
光の前に出されたバタービールは
ジョッキに入っていて
見た目もビールって感じがする。
そのバタービールの味が気になって
バタービールを美味しそうに
飲んでいる光をじっと見ていると。
『飲みたいのかよ、1口やるよ』
とこっちにジョッキを渡して
くれたので1口味見させて
貰ったんだけど…、バニラアイスと
バターと…ジンジャエールが
ブレンドされた…そこにどこか
スパイスの香りがするジュースで。
「んっ、甘くて…美味しい…」
そんなやり取りをしている間に
エリカにカクテルを樹が出して。
そのカクテルをじぃっと
エリカが見つめていて…。
翔の方に…熱い視線を向け始める。
『ふぅ~ん…これ…は…
僕から…私にって…、コトぉ?』
『ええ…そう言うコトだって
僕が…言ったら…どうですか?』
『そうねぇ…いいわよ…、
僕の事…気に入っちゃった💗
今夜は…僕にするわ…』
『……じゃあ…樹さん
…いつもの…貸して貰っていいですか?』
と…翔が…樹に何かを
貸して欲しいと頼むと、
樹が…カウンターにある
レジの中から何かを出して
それを翔に手渡した。
『では…こちらを…、
ご返却はいつもの通りで…』
『じゃあ…そう言う事だから、
僕は…今日はあっちに泊まるよ』
と言って……支払いを済ませて
そのまま…その女性の肩を
抱いて…バーを出て行ってしまって。

作品検索
しおりをはさむ
姉妹サイトリンク 開く


