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美味しいサンドイッチの作り方
第12章 きらめき臨海HANABIナイト
『(ゆ…なゆ…)』
「(?…何?)」
小さい声で呼んで来たから、
私も同じ位の小さい声で答えると。
光が上を指さしたから
上に何かあるのかなって
指さした方を見上げると。
視界に見えていた空に
光の顔が…見えて…、
ちゅ…♡と…本当に…一瞬
一瞬だけの…数秒も…あったか
なかったかって位に…一瞬の…。
内緒のキスをされてしまって。
顔が…真っ赤に…なちゃってる…し
心臓も…バクバクになってたんだけど。
落ち着かない心臓の辺りを
浴衣の上から空いている
繋いでない方の手で押さえて
落ち着かない心臓を急いで
落ち着かせようとしていると。
横からじっと…こっちに
注がれて居る…、光の視線を感じて。
光の方に顔を向けると、
内緒ってジェスチャーをして
ニッと…口の端を曲げて
いたずらっ子みたいな…笑顔を見せて来て。
その少年みたいな笑顔に
また…収まりかけていた心臓が
落ち着かない感じになってしまって。
心臓が…落ち着いた頃…には…、
花火大会の会場である…
臨海地区に到着した。
臨海地区のプロムナードが
花火の観覧エリアで…
海沿いの辺りにもうシートを
広げて場所取りをしてる人も居たりして。
『よっしゃ…、到着――!
さ、まず、何食う?翔、なゆ
何食いたい?出店見て回ろうぜ』
会場に着いた途端…凄い嬉しそうに
光ははしゃいでいて。
暗い会場で映えること間違いなしの
光電球の形をした首から
下げられるドリンクとか。
若い女の子に人気がありそうな
りんご飴の出店とか、
カラフルなチョコスプレーが
掛かっているチョコバナナとか。
レインボーカラーの綿菓子とか、
逆に白い綿菓子の棒が
レインボーに光る綿菓子もあったり。
チーズハットグとかトッポギとかの
お店とかもあったりして
食べるものだけでも
バリエーションが豊富な感じで。
冷たい鉄板の上で作ってくれる
お花みたいな形のアイスとか
クレープ屋さんは女の子に人気で。

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