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美味しいサンドイッチの作り方
第10章 きらめき山牧場
翔が私がぬいぐるみが欲しそうに
見えたみたいで…、1000円を
財布から出してくじの横に
立っているスタッフの人に渡して。
私にくじを引く様に促して来る。
『なゆた…これは父さん
からじゃなくて僕の驕りね?』
「え?…でも…いいの?
どうせ…私4等しか出ないよ?」
特賞の超特大サイズから
1等の特大サイズ、
2等の大サイズ
3等の中サイズ…。
そして一番下の…4等の可愛いサイズ。
何の自慢にも…ならないけど…、
私はこの手のくじで4等以外を
引いたことがなくて、あの
空気で球体の中を
舞っているくじは全部4等しか
ないんじゃないかって疑うほどで。
翔がお金を出してくれて
ありがたくくじを引かせてもらった
んだけど……。安定の4等で
ワゴンの上に居る目の合った
カピバラのぬいぐるみを貰った。
『んじゃ、俺の実力を
見せてやるよ、なゆ。
いいか、しっかり見とけよ?』
そう言って自分の1000円を出して
光が…ぬいぐるみのくじを引くと
見事に…1等を引き当てていて。
スタッフのお兄さんがワゴンの
端っこに置かれているベルを
手に取るとカランカランカランと
大当たり~の声と共に鳴らして。
『ほら…言った通りだっただろ?
俺…おみくじとか大吉以外
人生で1回も引いたことねぇもん』
ぬいぐるみ…光も欲しかったのかな?って
思いながら…凄いねって拍手してたら
光がどれがいいんだよって言ってくるから
光が好きなの選んだら?って答えたら
私が欲しいのを選んでいいと
言われたので…ふわふわしている
大きな羊のぬいぐるみを選んだ。
スタッフの人が上の方に居る
大きな羊さんのぬいぐるみを降ろすと
光に羊を手渡していて。
その大きな羊をこっちにずいっと
差し出して来るから
そのもこもこのボディに手を伸ばすと。
『これ、なゆにやる』
「え?いいの…?光お兄ちゃんが
当てた羊さんなのに??」
『いいから、やるって言ってんだろ?
俺は…ぬいぐるみ…なんて興味ねぇし』

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