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第10章 きらめき山牧場

「猫ちゃん…かわいいね…」

『うん…、そうだね…かわいいね』

猫と触れ合っている所を
翔がスマホで撮ってくれて。

猫カフェとかみたいにじゃらして
遊んだりとか、ちゅーるみたいな
おやつをあげたりできないけど
猫ちゃんをでなでして
猫ちゃんとの時間を過ごして。

外で待っている光の所に戻って
隣にあるわんわんハウスに
今度は２人で行っておいでと
翔に見送られて。

にゃんにゃんハウスの隣の
わんわんハウスに光と
一緒に入って。猫ちゃんは
向こうから来てくれないけど
わんちゃん達は…人が中に入って来ると
尻尾を振ってこっちに寄って来て。

光は顔をベロベロ舐められてたけど。

『ちょ…まじで…やめろって…
舐めすぎ、お前…顔ばっかり舐めすぎっ』

「良かったね、光お兄ちゃん
わんちゃん達にモテまくり…だね？」

『それからお前は…俺の
股間嗅ぎすぎッ…こらっ、
そんなそこばっかり嗅ぐなって…』

わんわんハウスの若い
女性のスタッフの人が、
光の股間を嗅ぎまくってる
わんちゃんはマロンちゃんって名前で
若い男の人が来たら
そこを嗅ぎまくる女の子なんですよ～と
ちょっと困った顔をしながら言っていて。

牧場の中は結構広いから
無料で乗れるＳＬの形をした
周遊トレインが走っていたから
それを使って移動してみたりとかして。
まだ見てない所を回って
野外ステージで開催されてる
バードショーを観たりして。

広い牧場の中を１周して
ひとしきり全部見て回って
最初に入って来た入り口の
入園ゲートの方に戻って来る。

入園ゲートを入ったすぐの
所にあるおみやげ物を
販売している売店の入り口に
カートに乗ったサイズの違う
カワイイ動物のぬいぐるみが
乗せられたワゴンがあって。

ワゴンの前には…透明の
球体の中を舞う…三角くじがあって。

『なゆ、これしたいんじゃねぇの？』

「ぬいぐるみの…くじ引き…。
カワイイ、うさぎとかカピバラとか
羊のぬいぐるみもあるんだ～」