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女園のシキタリ
第2章 入寮の儀式

 「何か、思ってたより、胸の筋肉があって、イイ身体つきしてな~い?」

まるで、男性ストリップを愉しむ様に、露わとなった男の上半身を見て、
女子達がエロ親父の様に盛り上がる…

 「コレなら、下もちょっと期待しちゃうよね~」

この後、初お目見えする男の逞しいモノを想像し、胸を膨らませているが…

 (…き、期待なんかされても…)

男達は皆、自信なく俯いていた…

 「ほら~そうやってチンタラしてたら、日が暮れちゃうんだから、
脱ぐなら、さっさとそのパンツも脱いで、アンタ達の男らしい処を魅せてくれないと~」

急かされると…男達はオズオズと後ろ向きになりながら、足早にパンツを脱ぎ去っていく…

 「ねぇ…そうやって隠してたら、一番大事な男のモノが見えないわよ。
ちゃんと私達によく見える様に、前を向いて、手は後ろに組みなさい」

命令口調で野次が飛んでくると、男達も観念し、
股間の前でクロスする両手が次々と紐解かれていった…

 「エッ、ナニコレ~!小っちゃくない?」

 「ヤダァ~、こんなのだと去年より期待外れじゃ~ん」

目の前にポロリと零れ出た男達のイチモツを見て、
女子達が一際大きな黄色い歓声を挙げている…

 「ねぇ…コレって、全員緊張して、小さく萎んじゃってるの?
4人とも子供のオチンチンみたいに、スッポリ頭を隠しちゃってるけど~」

 (…こ、子供の…オ、オチンチンって…)

並んだ4本のサイズと形状を見比べ、8人の女子がクスクスと口許に手を当て
小馬鹿にした様に失笑していた…

女子同様、男にとって最大のコンプレックスである『包茎』を笑いモノにされ、
余りの恥ずかしさに、男達の身体が瞬く間に赤みを帯びていく…

 「フフッ…まさか4人が4人共、皮が被った包茎だなんて思わないモンねぇ~」

 (エッ?…今、…よ、4人共…包茎って?)

その高笑いは、隣りいる一年の女子を含めた全員の耳にハッキリと届いていた…

男達に女子側の身体検査の様子が聞こえてきた様に、
当然、男子側の身体検査の声も女子側には筒抜けなのである…

 「ねぇ…コレって、剥けるんだよねぇ?」

女子からの悪意を感じる質問に、

 「…は、はい…勿論、ソ、ソコはちゃんと…勃った時には…」

男達は皆、顔を真っ赤にしながらも、ソコだけは絶対に譲れないのか、
ムキになって同調していた…
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