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いまやめないで このままでいて
第7章 第7話 もう離れない 離さないから
個室での食事を終えて部屋に戻ると、12帖の間には2つの床が寄せ合って敷かれているのを見て美樹也は戸惑ったが、沙耶は嬉しそうに声を上げた。
「おにいちゃんと合宿っ♪」
「何されても知らんよ」
「いいよ♪」
夕食の配膳のときに、仲居から“奥様”と呼ばれたことに沙耶はそのあとはしゃぐように喜んでいたのだ。
「おにいちゃん…」
やにわにまじめな声で沙耶が美樹也の腕に両手で抱きついた。
「ずっとおにいちゃんに会いたかった…」
「沙耶…」
ずっと惑いのあった美樹也の心はもう揺れることはなくなった。
「あたし、ずっとおにいちゃんが好きだった…」
「沙耶…」
もう一度その名を詠んだ美樹也は、まっすぐ彼女を抱きしめるとその顎を指で引き寄せて唇を合わせた。
呻くように喉を震わせた沙耶は両腕を彼の背に回してしがみつく。
「おにいちゃんに抱かれたい…」
「沙耶… きれいになったね…」
抱きしめられたままくるっと後ろを向かされた沙耶の浴衣の合わせに美樹也の手が差し込まれた。
小さなふくらみの胸が彼の掌に包まれると沙耶はその手をとらえるように覆う。
「ああぁ… おにいちゃん…」
耳からうなじへと小さなキスを続けていた美樹也の唇が首筋へ下りて来ると同時に、下着をくぐった掌に包まれた胸の先端を指でそっと挟まれると沙耶は背中がぞくぞくして鳥肌が立った。
両方の掌で掬うように胸を愛撫され、親指と人差し指の腹に挟まれた蕾が繰り返しやさしく転がされると少しずつ固くなっていく。
「おにいちゃん… おにいちゃん…」
喘ぎながら振り向いて沙耶は美樹也の唇を求めた。
昔お風呂へ一緒に入れてもらった時、自分にはないのが不思議でつんつんと遊んだそれが今、固くなって背中に当たっている。
(あのときのアレが…)
沙耶がそんなことを感じているとき、同じようなことを美樹也も彼女の胸を愛撫しながら思っていた。

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