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いまやめないで このままでいて
第7章  第7話  もう離れない 離さないから

 沙耶の帯が解かれた。

 花柄があしらわれた浴衣が広がる。

 そして胸を離れた美樹也の手が脇腹を伝いながらショーツの中へそっと忍び込んでくると沙耶は思わず腰を引いた。

 叢を分け、指がゆっくりと花びらの中へ滑り込んでくる。

 躊躇いながら下りてきた指先に探りあてられためしべが小さく刺激を繰り返されて沙耶はつま先立ちになった。

「あああぁ… おにいちゃん… 立ってられない…」

 抱きかかえられながら布団の上に横たえられた沙耶は、重なるようにして覆いかぶさる美樹也に袖から抜かれた腕で力いっぱいしがみつく。

 電球色の淡い光の下で、広げられた浴衣の上の白い肌が美樹也には眩しかった。


(あああ… こんなこと初めて…)
 
 花びらにあふれる蜜を掬い取りながらトレモロを奏でるようにめしべを愛され、沙耶は味わったことのない快感の波にもまれていた。

 わずかな期間だった過去2人の男はこんなに優しい愛し方をしてはくれなかったし、自分の欲望を満たすことが全てだったような行為だったから、たぶん最後まで達した記憶はなかったような気がしていた。

「おにいちゃん… おにいちゃん… あたし… あたし…」

「さや… かわいいよ… さや… さや… かわいい…」

 首のうしろから回された手で胸を包まれ、あくまでも優しく撫でるように続けられるめしべへの愛撫で沙耶はもう何も考えられなくなっていた。

「さや… だいすき… さや… おいで…」

 耳元で美樹也がささやく。

 鼓膜をかすかに震わせるその声が沙耶にはたまらなかった。

「おにいちゃん! だいすき、だいすき、だいすき! ああああああっ!」

「さや! かわいいよ… かわいいよ!」

 とどめを刺すような美樹也の声で、頭を抱きしめられた沙耶の腿に力が入り、つま先がぴんと伸びて背中が浮いた。


 美樹也の首を締めんばかりにしがみつくと震えながら果てた彼女の頭の上には紺色のシュシュが転がり、ほどけた髪が扇のように広がっていた。

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