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柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第10章 雷雨に綻ぶインモラル
立ち上がる気力が残っていない葵は、両手に床をつき、四つん這いのまま床を伝うように進む。

わずかな前進のたびに、豊かな質量が左右、上下に揺さぶられ

その姿は横にいる裕樹に、雌の体を見せつけているようだった。

背中から腰にかけての曲線は汗に濡れて光り、揺れる双丘がその下で存在を主張する。

(四つん這いでぶら下がったおっぱいがエロすぎる…)

仰向けの時の姿とは違う、生物としての艶めかしさを目にして、裕樹は息を呑んだ。

葵は前髪が頬に張り付くほど汗ばんでいて、唇が僅かに開いて、乱れた吐息を漏らしていた。

蕩けた瞳の中は力を失って、焦点が合っていない。

小屋の内側へと葵が向かってきたので「待って」と裕樹は制止する。

立ち上がった裕樹は、葵の腰を両手で掴んで、じりじりと葵を外に向かせるように誘導する。

外に向かって四つん這いになった葵の背後に腰を落とし、ゴムの封を裂いた。

裕樹は先ほどよりも、躊躇いもなくゴムを愚息に絡ませた。

葵のさらけ出された桃尻に押し付け、その柔らかい感触を確かめるようにゆっくりとなぞる。

二人の視線の先には、白い煙のように降り注ぐ雨と時折閃く轟雷があった。

先ほど初めて交わった時と同じように、硬さ極まる肉棒で、葵の奥への入り口を探すようになぞる。

「あっ…待って…、お願い…」

振り返った葵の瞳は、怯えと羞恥で揺れていた。

このまま見られるかもしれないという、恐怖と背中合わせの状況下で本当に続けるの?───

そんなふうに縋るような、問いかけの目をしていた。

裕樹はその視線を受け止めながら、探し当てた入り口の肉ひだを押し広げる。

まるで咲き誇る花びらに、無遠慮に足を踏み入れるように。

「ぁあ゛っ…!だめぇ…っ」

両手でしっかりと葵の腰を抱え込み、逃げ場を奪うように体を引き寄せて、愚息を根元まで沈め込んだ。
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