この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
柔肌に泥濘んで、僕は裏返る
第13章 一気呵成のカタルシス
次の瞬間、裕樹は指をぐっと押し当て、先端を挟んで乱暴に揺らした。
 
「ひぁっ…あ、あっ……待って待って待って……そんなの、すぐ……!」

抗うように声を上げながらも、楓の腰は勝手に前へ突き出されていく。

自身が物凄いテクニシャンになったような気がして、乳首を容赦なく捻じ伏せるように指先に力を込めた。


「ぁぁあ゛っ!イクッ……イッちゃう…!」

その瞬間、楓の体が大きく跳ね、背もたれに腰を打ちつけるように痙攣した。

胸も髪も乱れて揺れ、弓なりに反り返った姿は、紛れもなくイキ果てる女の姿だった。

(え? 乳首だけでイケるの…?感度、すごすぎ…。)

葵では決して見られなかった反応。

あまりの呆気なさに気を取られつつも、果てて首をひくひくと動かし、小刻みに震える楓の姿に、裕樹の胸の奥がぞくぞくと震える。

裕樹はただ夢中で弄っていただけで、特別なテクニックを持ち合わせてはいなかったのに、こんなにも簡単に──それも乳首だけで絶頂してしまった。

半信半疑の気持ちと、溢れるように湧いてくる自己肯定感が、裕樹の中で混ざり合った。

小刻みな震えと息遣いが、密着した裕樹の体にも伝わってくる。

振り返った楓は、恍惚の笑みを浮かべていたが、その瞳の奥では、さらなる快楽を求めるような炎が静かに揺れていた。

「すっごく良かった……。本当に6年ぶりなの?」

愛おしそうな表情で裕樹を見つめる楓は、かすかに掠れた声で呟く。

絶頂させたはずの楓は、指先で裕樹の頬をそっとなぞり、妖艶な笑みを浮かべ、大人の女の余裕を纏っている。

自分が握っているはずの主導権の手応えのなさに、裕樹は思わず唾を飲み込んだ。

全てを見透かされているような感覚の中で、楓は口を開く。

「ねえ、まだ時間はある?」

裕樹は、迷う間もなく頷いた。

「なら、場所を変えよっか。」

その言葉の意味を、裕樹はすぐには理解できなかった。

これからどこへ行くのかも分からない。

けれど、楓の不敵な笑みを見て、もう戻れないということだけは察した。
/119ページ
※結果は非表示に設定されています
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白いエモアイコン:共感したエモアイコン:なごんだエモアイコン:怖かった
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ